ルーキー特集(8)投げ込むボールに「自信」を込めて 関谷亮太

身長180㎝と大学生の投手としては、そこまで上背がある方ではないが、小学校4年までやっていたラグビーで培った身体のバランスの良さが光る。また普段から「考えるピッチング」を意識して投げている。中学時代、桑田真澄氏(元パイレーツ)が創設した麻生ジャイアンツでプレーし、頭脳的投球を学んだそうだ。それも1年春の神宮デビューにつながった要因であろう。
「自分は特徴がないピッチャーなんで……」と関谷は自分自身ついて語る。たしかにボールそのものに圧倒的な凄味は感じない。だが最速144キロのキレのいい直球に加え、スライダー、カーブ、チェンジアップ、シンカーと多彩な球種をテンポよく投げ込む。直球と変化球を自在に操ることのできる、高いレベルでまとまった投手だ。さらに現在はツーシームも練習中、完成すれば、投球の幅はさらに広がる。
となると現在は、制球力が生命線。「速球が速いわけではないので、コースをついて、低めに集めて打たせていきたい。……やっぱり真っすぐ速くなりたいですけど(笑)」と自身も口にした。岡(大・政経1)も「コントロールとマウンド度胸は一番」と太鼓判を押す。大学に入ってからは、投手として練習できる時間が増え、体幹を意識して練習している。「もっと全球種の精度を高めたい」と更なるレベルアップに意気込む。
なお打たれたくない相手には「河合完治(法政)」の名をあげた。高校時代から練習試合などで面識があり、中京大中京高で全国制覇を達成した中軸に対して闘志を燃やす。春季リーグ戦で対戦したときは、見事に三振を奪って見せた。関谷は河合について「そんな簡単に終わるバッターではないことはわかっている」と言いながらも「次に対戦したときも絶対に抑える」と返り討ち宣言。新たな名勝負の誕生を予感させた。今後も、将来の六大学野球を担うであろうライバル対決に注目だ。
◆関谷亮太 せきやりょうた 政経1 日大三高出 180cm・78kg 右/右 投手
好きな授業は「異文化理解とコミュニケーション」
「東方神起のYou tube再生回数」は世代ナンバーワンとの呼び声高い。
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