ルーキー特集(6)今年もやります!! “チーム南米” この愛本物だ

そして今年も宮武(商1)萩本 (政経1)、関谷(政経1)、原島(農1)の4人がチーム南米の門を叩いた。
そもそもチーム南米とはいったいどんな集まりなのか。疑問を持った人も多いのではないだろうか。だがそれはチーム南米に入ってまだ4カ月のルーキー達も同じ。チーム南米についてまだよくわかっていない様子。
「とりあえず肌の色が黒い」(宮武)
「一言で表すなら愛の塊」(萩本)
「個々の誕生日を祝う会。個々の能力は高い」(関谷)
「優しくて、第二の家族のようなもの」(原島)
とさまざまな意見が返ってきた。
だがリーダー福元はそれらの発言に苦言を呈す。「いい線いっているけど、核心はついていないですね」
「目の輝きです。そして集まるべくして集まった集団です」と即座に返ってきた。肌の黒さは重要なファクターではないらしい。「ほら!!いい目の輝きしているでしょ?まず集まるべくして集まって、それで結果的に黒かっただけ」そう話すリーダーの目は、たしかにまばゆいばかりに光り輝いていた。そしてこう付け加えた。「学年が離れたりするとなかなか話す機会が少なくなるけど、南米というつながりがあれば、学年が離れた人にも話せるだろうし、いい先輩、後輩関係が築ける。いわば心のよりどころ」。なるほど、一見、ただのうけ狙いの集団にしか見えないが、実は、チームの結束に一助しているのだ。「てか南米関係ないじゃん」という指摘もあるが、それは触れないでおく。
チーム南米がオフの日にゲストを呼び、遊びに行くなどして結束を強め合う活動を行う会のことを「南米会」と呼ぶ。最近では川嶋(克)の誕生日会や八王子でボーリング大会とカラオケ大会が行われた。なおカラオケ大会では、上田がシーソーゲームを愛想が尽きるまで熱唱したそうだ。
南米会の将来について、上田は「現在1代目、2代目、3代目と続いている。これを自分たちが卒業しても続けてもらって、将来は赤坂プリンスホテルでパーティーを開きたい」とさらなる発展に意気込む。ゆくゆくは南米会が、他大学にも例を見ない強固な団結力を誇り、生涯に渡って明大生としての誇りとアイデンティティを共有する基盤となることに期待が高まっている。
―チーム南米でよかった―
入学当初、高校とのレベルの差に戸惑いを感じ、右も左もわからず、不安におびえていたルーキー達。そんな彼らに、救いの手を差し伸べてくれたのは、やはりチーム南米だった。「自分は入寮が遅くて不安だったんですけど、声をかけてもらってうれしかった」と萩本。宮武も「リーダーを中心に困ったときミスしたとき心強い」とチーム南米にいる喜びを噛みしめている。大胆かつ繊細なプレーが求められる野球は精神状態が特に重要。心技体の全てがそろって、初めて一流の野球選手となる。チーム南米はその“心”の部分を補っているのだ。
―南米の今後「プロ野球選手を出そう」―
福元リーダーは南米の今後について「野球をやっている集団なので、ぜひチーム南米からプロ野球選手を出そう」と目を輝かせながら話した。そうだ彼らの本業は野球なのだ!!彼らは青春のすべてを野球に捧げ、夢中で白球を追っている。もちろんそこにはつらいことや苦しいことがたくさんあるはずだ。だがそれと同時につらさや、苦しさを一瞬で忘れるくらいの楽しいことや達成感もある。そして愛情も持って接してくれる先輩がいて、ちょっと生意気だけどかわいい後輩がいて、本音でぶつかり合い、支え合い、成長していける同期がいる。そこにはなれ合いではなく、かけがえのない個人の「かかわりあい」があるように見えた。無論、プロの舞台へ行くことは簡単なことではない。だがこの「かかわりあい」は、時に個人の限界を超えた潜在的力を生みだす。その力を発揮できたときこそ、次代を担うニューヒーローが誕生するのではないか。リーダーの言葉が現実となる日もそう遠くはないかもしれない。
現在、戦力が拮抗し、群雄割拠の東京六大学野球において、天皇杯を勝ち取ることは容易なことではあるまい。だが明治にはチーム南米の力がある。屈辱の春から歓喜の秋へ!! チーム南米が覇権奪回へ明治を押し上げる。
チームの南米ルーキー
◆宮武佑磨 みやたけゆうま 商1 三重高出 184cm・78kg 右/左 外野手
稲葉篤紀選手(北海道日本ハムファイターズ)のような勝負強い打撃を目指す。
◆萩本直樹 はぎもとなおき 政経1 八代高出 168cm・71kg 左/左 外野手
チーム南米ではやりたいことは「サッカー」。
◆関谷亮太 せきやりょうた 政経1 日大三高出 180cm・78kg 右/右 投手
上田の推薦でチーム南米入り。東方神起の大ファン。
◆原島巧 はらしまたくみ 農1 国士舘高出 176cm・82kg 右/左 捕手兼内野手
ドラフト1位でチーム南米入り。バットコントロールには定評がある。
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