まだまだ調整段階。結果振るわずも今後に期待!/関東学生トーナメント大会

1999.01.01
 春の関東ナンバー1を決める今大会。明治からは男女合わせて19名が出場した。

 多くの選手が早い段階で姿を消すなか、ひと際輝いていたのが男子ダブルスの濱中・海野組だ。準々決勝では後に決勝進出を果たす加藤・塩田組(慶大)と第1セットから熱戦を展開する。

 第1セットのファーストゲーム。まずはサービス権を得た濱中が強烈なサーブでいきなりノータッチエースを奪う。これで勢いに乗ったか。その後も力強いサーブを打ち込んでいき、ゲームを優位に進めていく。最後はこのゲームで早くも3本目となるエースで、サービスキープ。最高の滑り出しとなった。

 続く第2ゲームを相手にキープされ迎えた第3ゲーム。今度はパートナーである海野が魅せた。濱中のように決してスピードのあるサーブといえないものの、コースを突き果敢に前へ出て得意のボレー。これが見事にはまりこのゲームもキープした。

 両ペア共にサービスキープが続く互角の展開。そんな均衡した状態は第7ゲームで一旦崩れかける。
ゲームカウント3―3で迎えた海野のサービスゲーム。前のゲームで相手を追い詰めブレーク寸前までいっただけに、気落ちしていたのだろうか。今度は逆にブレークポイントを握られた。ここはデュースに持ち込むも、そこからの2ポイントが遠い。自分たちの流れからポイントに結び付けていく2人とあって、一発のショットで仕留めてくる相手に手を焼いた。途中何度もブレークのピンチを迎えたが、濱中のスマッシュやドロップボレーで何とかしのぐ。

 予兆は第7ゲームであったのだろうか。第11ゲーム、ついに試合が動く。これまで安定していた海野のサービスが突如乱れた。30―40のピンチから自らの強烈なボレーでデュースまでこぎつけたが、そこから痛恨の連続ダブルフォールト。これまでサービスキープの連続で張りつめていた緊張感も途切れてしまう。ゲームカウント5―6。この試合初めてブレークを許してしまった。

 タイブレークに持ち込むしかない第12ゲーム。だが勢いに乗る相手に40―0とされてしまう。このままあっさりと終わってしまうのか。会場にもそんな雰囲気が立ち込めるなか、2人だけはあきらめていなかった。驚異の粘りを見せ、一気に4ポイント連取でアドバンテージを得る。最後は相手に押し切られファーストセットを落としたものの、セカンドセット以降に期待できる終わり方であった。

 ここから巻き返し。誰もがそう思ったはずであったが、試合は思わぬ展開をみせる。ゲームカウント1―1で迎えたセカンドセットの第3ゲーム。海野のファーストサービスの確率が悪く、リズムを作れないままこのゲームを取られてしまう。
 嫌な流れを断ち切りたい明大ペアだが、自分たちのミスが目立ち始める。ボールがラインを割り、またネットにかかる度に悔しさをあらわにする2人。追いつけそうで追いつけない――。何かもどかしさを感じるうちに試合は進んでいった。そして第9ゲーム。濱中のボレーがネットを越えずゲームセット……。

 「キープ力の差ですね」(濱中)。試合後、相手との差はと聞かれての彼の答えだ。確かにこの試合、濱中・海野組は一度もブレークポイントを握ることができなかった。逆に言えばそれは相手のキープ力が勝っているということ。「楽にサービスゲームを取れなかった。だけど相手は楽に取れていた」(濱中)。同じサービスキープでもいかに相手にプレッシャーをかけられたかが、勝敗のポイントとなったといえよう。
 だが今大会を振り返っては「大事な大会でベスト8に入ったことは今後に役立つだろうし、いいスタートになった」(濱中)と胸を張った。

 一方、忘れてはならないのが神谷主将。今大会は右ひじの疲労骨折のため3カ月間練習から遠ざかり、ケガも完治せぬまま挑んでいた。シングルスこそ早々に敗退となったが、ダブルスでは意地のベスト8入り。「ケガもあり、3カ月間隔が抜けていた。これから上げていけばいい」(神谷主将)と余裕を感じさせた。またチーム全体の結果についても「みんな頑張った。結果は付いてきてなくてもベストを尽くした結果。練習していけば良くなる」と落胆はしていない。

 自信があるからこそ語る言葉――。神谷主将は決して強がったわけでも、見えを張ったわけではない。事実、神谷体制発足以来、チームは練習環境の見直しを図るなど強くなるための準備はしてきた。
 次なる戦いは8月のインカレ。暑い夏、熱い戦いと共に、日ごろの成果は必ずや結果として表れるはずだ。