(6)ドラフト大注目の一戦/早稲田戦展望

昨季、11季ぶりに4位に転落した早稲田は選手層が厚いことに加え、神宮経験者が多い。一戦目をエース斎藤、二戦目は福井が予想される。抑えには元来、苦手意識のある大石の存在が、明治を脅かす。「3人(斎藤、福井、大石)の中でもずば抜けて球威があるから、機能させたくない」と善波監督がうなるほどだ。早稲田の打撃陣では渡邊、松本、佐々木など2、3年生の活躍が光る。また早稲田の第1カードだった立教戦では、宇高、土生、後藤らのバットから快音は聞かれていないが、力があるだけに調子づかせたくない。「足が使えて左バッターを出塁させないように、主力と絡ませないようにしなくては」(善波監督)。ここで明治の投手の手腕が試されることになりそうだ。
明治の投手はいまや六大屈指と言っても過言ではない。一戦目を野村(商3)、二戦目を西嶋(商4)が先発予定。抑えは森田(貴・法3)。他にも左の隈部(商3)やピンチに強い難波(情コミ3)、そして要所で近藤(政経4)と救援部隊の準備は万全だ。
一方、打撃陣はドラフト大注目の投手を打ち負かす。勝ち試合は「流れを切れせないためには3、4番が先頭に来てはダメ。1、2番の荒木(郁・営4)と山口(政経4)が塁に出たら、必ず返す。ピッチャーが3点で抑えて、俺らが4点以上取る」と謝敷は意気込む。善波監督も「1、2番は外せない。何としてでも塁に出てもらう」と空き週にはカツを入れた。
いよいよ明日迎える天下分け目の早稲田戦。「早稲田の結果によってチームの雰囲気がガラリと変わる」(山内主将・文4)だけに、このカードは落とせない。栄冠を求めて、大事な一戦を迎える。
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