(5)100周年を飾れるか!「結心」で目指すは優勝のみ/東大戦展望

1999.01.01
(5)100周年を飾れるか!「結心」で目指すは優勝のみ/東大戦展望
 4月10日、いよいよ2010東京六大学春季リーグが開幕する。今年は明大野球部創部100周年という記念の年。そのため、周囲からの期待は大きい。山内主将(文4)は「期待されることを分かった上で普通にやって、節目を飾りたい」と意気込む。「結心~紫魂を胸に頂点へ~」というスローガンを掲げ、目指すは優勝のみだ 。

 明治の初戦は24季連続最下位の東大。昨年4戦4勝と負けなしの相手だが、選手たちを襲う開幕戦独特の緊張も考えられ、油断はできない。

 守りの中心となるのは主将としてもチームを引っ張る前田(東大)だろう。昨秋、落差のあるカーブを武器に早稲田、立教、法政相手に接戦に持ち込んだ好投手。この冬は連投がきくようにと徹底的に走り込みを行ってきた。最終学年になり、「責任感が全然違う」(前田)とラストイヤーにかける思いは確実に強くなっている。
 また侮ってはならないのが打撃陣だ。田中(東大)は捕手ながら昨秋打率3割超えをマーク。今春は「打点や長打を増やして内容を濃くしたい」(田中)と語る。ほかにも法政のエース・二神(現阪神タイガース)から本塁打を放った鬼原(東大)や、昨春に.297という好打率を残した内海など実力者が揃う。

 前田、田中のバッテリーが要注意だと語る荒木(営4)、山口(政経4)の俊足コンビの活躍が明治勝利のポイントとなるだろう。この2人が塁に出て相手をかき回し、早い段階で点を奪うことで勝利への道は開ける。100周年という節目の年を優勝で飾るため、連勝でいいスタートを切りたい。