
(4)左の貴重なリリーフ、冷静な投球で打者を打ち取る・隈部智也

(4)左の貴重なリリーフ、冷静な投球で打者を打ち取る・隈部智也
ひょうひょうと投球する彼の様子からは、泥臭さ、がむしゃらさはあまり感じられない。しかし、相手に対して物怖じしない、余裕のあるマウンドさばきからは、内に秘めた闘志が伝わってくる。今後のさらなる可能性を感じずにはいられないのだ。2009年新人戦、春秋連覇の立役者。開幕、決勝戦の重要なマウンドを任されたのは、隈部(商3)だった。
野村(商3)、難波(情コミ3)、森田(法3)同級生投手がリーグ戦で活躍を収める中、隈部もそのチャンスを狙っていた。180cmのすらりとした体を活かした、しなやかな投球フォーム。左の本格派として、130キロ台の直球と決め球のスライダーを武器に隈部は打者と戦ってきた。
「上級生になった今、もっと頑張らないといけない。練習しないといけない」と下級生のときに比べ、意識の向上が感じられた。また、「最近は自分の投球に関して修正点が分かるようになってきた」と成長した隈部の姿がそこにはあった。
今春のリーグ戦では、貴重な左のリリーフ投手として、活躍が期待される隈部。「凡ミスが負けの原因になる。ミスは絶対にしないように気を引き締めてリーグ戦は戦っていきたい」。涼しげな表情の奥に秘められた熱い闘志が隈部にはある。「調子はまだ良いとは言えないけれど、リーグ戦に向けてしっかりと調子を上げていく」。今後、左腕・隈部の活躍は明治の勝利に必要不可欠となるだろう。春のリーグ戦、その実力をいかんなく発揮してほしい。
◆隈部智也 くまべともや 商3 熊本工高出 180㎝・65㎏ 左/左 投手
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