木本、小島ら擁するチームWestが勝利/東京六大学野球連盟結成100周年記念試合

2025.12.01

 東京六大学野球創設100周年を記念したオールスターゲームが、秋晴れの神宮球場で華やかに行われた。東京六大学の選抜された現役選手たちが出身高校の所在地によって東西のチームに分けられた。普段は敵同士としてしのぎを削るライバルたちが一堂に会し、この日のために作られたユニホームでプレーをする貴重な機会にスタンドには野球ファンが詰めかけた。応援団も六つの大学が協力して選手たちへエールを送り、他大学の応援歌も楽しく口ずさむ特別な雰囲気の中、記念すべき節目を祝う真剣勝負が繰り広げられた。

(W)毛利、小畠、野崎、森本、久野、渡辺和、竹中、香西—吉田瑞、吉開
(E)伊藤樹、外丸、丸山、渡辺、松本慎、髙橋煌、水野、田和、大川—小島、落合、井上和、小島
【安】(W)9(E)10
【本】(E)松下(5回)
【二】(W)吉開(6回)(E)鈴木唯(2回)
◇盗塁(W)0(E)0 ◇残塁(W)8(E)9 ◇失策(W)1(E)1

 先に攻めるチームWestは先発の毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)のほか、2番・右翼手で田上夏衣外野手(商2=広陵)、3番・中堅手で榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)、6番・遊撃手で光弘帆高内野手(商3=履正社)がスタメンで出場した。2回表、2死走者なしで打席に立った光弘は、慶大・外丸東眞投手が投じた3球目をうまく合わせチームWest初ヒットとなる右前安打。一塁ベース上では “くいだおれ太郎”を模したポーズを披露し会場を沸かせた。3回表には1死一塁の場面で田上が逆方向への安打を放った。得点には結びつかなかったものの持ち前の笑顔と打撃力で2年生ながら存在感を示した。

 一方のチームEastは1回裏から毛利を攻略。1番・指名打者の木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)が左前安打を放つと、小澤周平内野手(早大)も中前安打で続く。そして4番・捕手の小島大河捕手(政経4=東海大相模)が内野ゴロを打ち、先制に成功。初回から好機をモノにした。さらに2回表も立大の小畠一心投手相手に2死三塁の好機をつくると、打席には再び木本が立つ。振り抜いた初球が右前安打となり、追加点。一塁上では満面の笑みがこぼれた。 

 2点を追うチームWestも黙ってはいない。5回表、チームEastの松本慎之介投手(東大)から2連続安打で無死一、二塁とすると田上が失策を誘い、無死満塁に。榊原が悔しくも空振り三振で一死満塁となるが、続く前田健伸内野手(早大)の内野ゴロの間に走者1人が帰還し1点差に迫る。しかし5回裏、この回からマウンドに上がった久野悠斗投手(商4=報徳学園)が代打で出場した岡田圭吾内野手(商3=前橋育英)を四球で出塁させると、松下歩叶内野手(法大)に本塁打を放たれ2失点を喫する。なんとか反撃したいチームWestだが、思うように打線がつながらず。9回表には北海道日本ハムファイターズからドラフト1位指名を受けた、明大の守護神・大川慈英投手(国際4=常総学院)がチームWestを封じ、試合終了となった。

 4年生が学生として公の場でプレーをするのはこの日が最後。出場機会はなかったものの大室亮満投手(文2=高松商)が毛利と仲良くコミュニケーションをとる場面や、安打を放った光弘や田上に小島が声を掛ける場面もあり、明大野球部のつながりの深さは今後も変わらないだろうと感じた。また、100周年を迎えた六大学野球のつながりもこれからも末永く続いていくことだろう。改めて、100年も続く球縁に感謝すると同時に、4年生のこれまでの努力に敬意を表したい。

[小松錦葵]

試合後のコメント
小宮山悟監督(早大)
――記念試合で監督をお務めになったお気持ちをお聞かせください。
 「連盟結成当初の方々はまさか100年も続くとは思ってもいなかったでしょうけど、偶然、このタイミングで早稲田の監督をしており、記念すべき東西対抗戦の指揮をとれるということで非常に感謝しております」

――今後の六大学野球に期待されることはございますか。
 「100年続いた歴史をさらに100年続けられるように、101年目からみんなの力を合わせて、更なる発展に向けて頑張りたいと思います」

戸塚俊美監督
――記念試合で監督をお務めになったお気持ちをお聞かせください。
 「ありがたいという気持ちだけですね」

――チームWestの監督としてこの試合はいかがでしたか。
 「ヒット数は出ていましたが、ダブルプレーを取られてしまう、相手ピッチャーに打たされてしまった印象が強いですね」

木本
――出身校別に東西で分かれてというところはいかがでしたか。
 「明治の選手と相手として戦うことはあまりないので、新鮮な気持ちでした」

――中学時代のクラブチームからの縁という松下選手(法大)とベンチが同じになりました。
 「自分は2安打できたのですが、ホームランを打たれていいところを持っていかれました(笑)」

――チームEastが勝てたことについてはいかがでしょうか。
 「勝ち切れたこともうれしかったのですが、戸塚監督から勝てたことがとてもうれしいです(笑)」

松下
――100周年記念試合へ出場できたことへの気持ちはいかがですか。
 「歴史のあるこの東京六大学の記念試合に出場できて幸せでしたし、これだけ多くの観客の皆さんの前でプレーすることができて幸せでした」

――本塁打もありました。
 「木本が2打席連続打ったので焦りながら打席に入ったのですが、試合前に小宮山さんから『ユニホームが少しヤクルトっぽい』とコメントをいただいたので、その気持ちもあり、打てたのだと思います」