
(8)難波剛太

「ランナーを背負って自分にプレッシャーがかかった時、追い込まれた場面が1番気持ち良く投げられる」(難波)。野球をやっていて面白い瞬間をそう言ってのけた。4年生キャッチャー安田(文4)も「性格が明るいから、いい意味で開き直れる。ピンチになっても弱気にならない。むしろ、ピンチの場面で思いきり腕を振れる。ノーアウト二、三塁になってもアウトを取れるところはピッチャーとして強い」と難波の強みを語った。人並み外れた勝負度胸を持ったピッチャー素質十分の選手だ。
1年時、野村(商2)、森田(貴・法2)、柴田(文2)らがルーキーとして早々と神宮デビューし、活躍した。「同期の活躍を見て燃えましたね。どんどん先に行ってしまうから、とにかく早く追いつかないといけないと思い、必死に練習しました。今はとにかく野村に追いつきたい」(難波)。同期の活躍が難波に更なる刺激を与えたと言える。
今後の目標は、ストレートのキレを良くすること。また、将来的には、変化球の種類を増やしたいと話す。現在、明大野球部の2年生投手陣層の厚さは誰もが認めるほどハイレベルなものだ。その中でいかにしてチャンスをつかむか、という高い意識が難波をさらに上のレベルへと進化させるだろう。
「野球が好き。きついと思ったことはあるけど、辞めたいと思ったことは一度もない」(難波)。純粋な野球少年の顔をのぞかせる、取材中も冗談を交えながら質問に答えるなど陽気な性格がうかがえた。持ち前のピンチの場面を楽しむことができるハートの強さで、今後のリーグ戦も神宮のマウンドで数々の名場面を作っていってくれるだろう。
◆難波剛太 なんばごうた 情コミ2 春日部共栄高出 右投右打 投手 177㎝・72㎏
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