中継ぎ陣が粘れず タイブレークの末に立命大に敗れる/明治神宮大会

2025.11.16

 全国での厳しい戦いを制した強豪大学が出場を許される明治神宮大会が幕を開けた。明大の初戦の相手は関西5連盟第2代表の立命大。先発の毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)が6回1失点と試合をつくるも7回表に同点に追いつかれてしまう。さらにタイブレークとなった10回表には大川慈英投手(国際4=常総学院)が守備の乱れと連打で5点を失ってしまい試合を決定づけられる。10回裏もそのまま流れを取り戻すことはできず初戦敗退を喫した。

(明)毛利、菱川、大川—小島
(立)遠藤、有馬—西野
【安】(明)8(立)5
【本】(立)西野(5回)
【三】(立)川端(10回)【二】(明)光弘(4回)
◇盗塁1 ◇残塁9 ◇失策2

 明大打線は2回裏に光弘帆高内野手(商3=履正社)の安打から好機が広がり木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)の内野ゴロで1点を先制する。さらに4回裏には光弘の二塁打から瀨千皓外野手(営4=天理)が安打でつなぎ、木本の犠飛で追加点を挙げる。しかしその後は「取りにくるボールを仕留め切れなかった」(戸塚監督)と立命大の2番手・有馬伽久を打ち崩せず、苦しい展開となった。

 先発はエース・毛利。5回表に本塁打を浴びるも6回3被安打1失点と好投し、先発としての役割を果たした。7回表は菱川一輝投手(文4=花巻東)が登板するも先頭から2者連続四球を許すと内野ゴロの間に1点を献上し同点とされる。8回表からは大川がマウンドに上がると最速151キロの真っすぐと緩い変化球で打者を翻弄(ほんろう)し、無失点に抑える。しかしタイブレークとなった10回表は先頭打者の打球を大川が一塁に悪送球してしまい逆転を許す。その後も連打を浴びこの回計5失点と突き放されてしまう。10回裏は有馬の前に三者凡退と反撃の余地もなく3年ぶりの優勝を目指し臨んだ今大会は初戦敗退という結果で早々に幕を閉じた。

 今試合で4年生は引退となりチーム木本としての戦いは最後となった。目標には及ばなかったものの榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)や大室亮満投手(文2=高松商)など下級生の活躍はすでに際立っている。「強い明治で4冠を取ってほしい」(小島大河捕手・政経4=東海大相模)と望みは後輩たちに託された。来年度以降の明大硬式野球部の躍進に期待したい。

[重見航輝]

試合後のコメント
戸塚監督
――瀨選手と今井選手(英寿外野手・政経4=松商学園)を起用して、どのような印象を受けましたか。
 「瀨は2打席ヒットを打ってくれて、今井も代打で素晴らしい打球を打ってくれました。声を出しながらチームを引っ張ってくれて、本当によくやってくれた2人です」

小島
――今の心境はいかがですか。
 「悔しい思いが一番ですが、この仲間と戦い抜けたことは誇りに思っています」

――六大学野球のこの4年間はどういったものでしたか。
 「うれしさも悔しさもたくさん味わいましたし、それ以上にいろいろな方々と巡り会えて戦えたので充実した4年間でした」