あと一本が出ず引き分け 大会規定により決勝へ/東京六大学秋季フレッシュトーナメント

2025.11.05

 先発の平嶋桂知投手(政経1=大阪桐蔭)はピンチを招くも無失点で抑えると、5回裏に中野竣介内野手(法2=桐蔭学園)が本塁打を放ち先制する。しかし7回表に同点に追いつかれるとその後は無得点で引き分け。大会規定により決勝へ駒を進めた。

(明)平嶋、三瓶、波田、巴田、三田村―藤平、中村優
(東)小山、富田、栗林、宮澤―小田、深見
【安】(明)6(東)4
【本】(明)中野(5回)【二】(東)大沼(9回)◇盗塁2 ◇残塁15 ◇失策3

 2季連続の決勝進出を目指し臨んだ東大戦。先発の平嶋は1回表から失策と四球でピンチを招くも、2者連続で三振を奪い無失点で抑える。その後も3回、4回とピンチを招くも要所を締め4回7奪三振無失点。しかし打線は1回から4回まで毎回走者を得点圏に置くもあと一本が出ず。4回までに9残塁と好機を生かせない展開が続いた。その苦しい流れを切り裂いたのは4番の中野。捉えた打球はレフトスタンドに突き刺さり、2季連続となる先制弾を放った。

 打線の援護をもらった投手陣は5回表から登板した三瓶高広投手(農2=仙台一)が上投げと横投げを効果的に使い分け、2回を無失点に抑える。しかし7回表に2死走者なしから1点を取られ、同点で試合は終盤へ。9回表に5番手でマウンドに上がったのは三田村悠吾投手(総合1=千葉黎明)。しかし先頭打者に二塁打を打たれると死球と失策で無死満塁のピンチを招く。ここでギアを上げた三田村は152キロの直球で空振り三振を奪い1死。続く打者の初球、2球目でスクイズを敢行されるも、力強い直球で押し切りファウルで追い込む。相手の勢いを抑えた三田村はこの回3者連続三振でしのぎ無失点。9回裏に河田凌太郎内野手(文2=愛工大名電)、髙橋慎内野手(文2=大垣日大)の連打から無死満塁と一打サヨナラの好機を演出するも、ここもあと一本が出ず、無得点に終わった。延長戦を行わないという大会規定により、1―1の同点で試合終了。計15残塁と拙攻が目立った試合だった。

 勝率で並んだ東大に失点数で下回ったため、決勝進出となった明大。昨季決勝で敗れた慶大との再戦でどの選手がアピールするのか。未来の猪軍団の躍動に注目だ。

[尼子雄一]