明大29年ぶりの全勝優勝! 15得点で立大を寄せつけず/東京六大学秋季リーグ戦

2025.10.27

 初回から打線が爆発し、5回表まで毎回得点で12点を取り試合の主導権を握る。投手陣も立大打線を無得点に封じ、今季5回目の完封勝利を挙げ、全勝優勝を果たした。

(明)大室、三浦、○久野、菱川、大川―小島
(立)●小畠、田中、大越、斎藤、竹中、吉野―落合
【安】(明)23(立)4
【本】榊原(5回)【三】(明)岡田(1回)【二】(明)木本(3回)、田上(9回)◇併殺2 ◇残塁11 ◇失策0

 29年ぶりの全勝優勝を懸けて臨んだ立大2回戦。先日の1回戦とは違い1回表から打線が爆発する。先頭の岡田啓吾内野手(商3=前橋育英)が三塁打を放つと続く田上夏衣外野手(商2=広陵)が犠飛を放ち、打者2人で先制した。さらに失策から満塁の好機をつくると宮田知弥内野手(商4=横浜)が2点適時打を放ち、初回から3得点と幸先の良いスタートを切る。明大先発の大室亮満投手(文2=高松商)は毎回安打を浴び、走者を背負う苦しい投球が続くも、要所を締めて4回無失点。先発の役目を果たした。

 2、3、4回と着実に得点を重ね迎えた5回表、田上の適時打で2点を加え、なおも2死一塁で打席には榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)。高めの速球を振り抜くと打球は伸びてレフトスタンドへ2点本塁打。この後さらに1点を追加し、12―0と大量リードとなった。また、8回表には代打の中村凌輔捕手(文4=鎌倉学園)がリーグ戦初安打初打点となる適時打、9回表には宮田がこの日4打点目となる適時打を放ち15点目。打率リーグトップの明大打線の恐ろしさを遺憾なく発揮した。

 5回裏からは継投策に出た明大。三浦心空投手(政経3=東邦)、久野悠斗投手(商4=報徳学園)、菱川一輝投手(文4=花巻東)が走者を一人も出さない完璧な投球でつなぐと、9回裏には大川慈英投手(国際4=常総学院)が登板する。テンポよく2者を抑えると最後は左飛に抑え試合終了。15―0と投打で立大を圧倒した。

 リーグトップのチーム打率.325を誇る打線とチーム防御率0.70を誇る投手陣。投打がうまくかみ合い、明大としては1996年秋以来となる全勝優勝を達成した。次なる戦いは3年ぶりの出場となる明治神宮野球大会。明大は11月16日の2回戦から出場予定である。前回出場時に優勝しただけに、今年度も優勝への期待がかかる。明治神宮野球大会でも投打がかみ合い、悲願の『奪冠』となるのか。チーム木本の最後の戦いに注目だ。

[尼子雄一]