鈴木の一時逆転本塁打も 痛恨のサヨナラ負け/東京六大学秋季リーグ戦

2025.10.18

 2014年度秋季リーグ戦以来の優勝が懸かる早大戦に臨んだ。初回に失点を許すも3回表に山田聖和主将(農4=東海大菅生)の適時打で同点に追いつくも直後に逆転を許す。迎えた7回表、2死一、二塁から4番・鈴木朝陽内野手(法3=三重)の逆転3点本塁打が飛び出し逆転するものの、投手陣が踏ん張れずサヨナラ負けを喫した。

◆8・30~10・19 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・18 対早大1回戦(早大東伏見グラウンド)

 先発・伊藤彩斗投手(営2=土浦日大)は初回に2安打と右ゴロの間に先制を許す。打線は3回表、満田悠生内野手(営4=中京大中京)が安打、成田昌司外野手(政経3=明大明治)の犠打で得点圏に走者を進め、山田聖の三塁線を破る安打で同点に追いつく。「相手投手に対して悪い印象はなかったので、ここで打って同点にしようという気持ちで打席に入れた」(山田聖)。しかし3、4回裏にも失点を許し伊藤は降板。「自分自身がここまでリーグ戦としてうまくピッチングでいっていた部分も多かったなと思うので、ここにきて悪い面が出た」(伊藤)。

 2点を追う展開となった7回表2死から山田聖、河野壮希内野手(営4=明大八王子)の連続安打で一、二塁とすると、4番・鈴木が逆転となる右越え3点本塁打を放ち4―3になる。「来た球を思い切り振ったという感じでああいう形(逆転3点本塁打)になってよかった」(鈴木)。

 7、8回裏には雨宮佑貴投手(総合2=甲府西)、森慎之介投手(商4=佼成学園)が得点圏に走者を背負うも無失点に抑える粘りの投球。森は9回裏も続投。1死一塁から左翼線への同点適時二塁打を放たれ、小磯孝平投手(政経4=日大二)がマウンドにあがる。内野安打と申告敬遠により満塁となった後、二飛に打ち取り2死とするも、最後は押し出し四球を献上しサヨナラ負けを喫した。

 リーグ優勝を目指す明大にとって痛い敗戦となったが、打線は計13安打を放ち明日以降にも希望が持てる内容となった。「僕たちは追い込まれた方が力を出せると思うので、明日からもう一回気引き締めて頑張りたい」(鈴木)。正念場を迎えた明大。総力戦でリーグ優勝をつかみにいく。

[近藤陽紀]

試合後のコメント
山田聖
――勝ち点取れれば完全優勝ですが緊張はありましたか。
 「いつものリーグ戦では勝ち点を取ればいいという感じですが、どこかで『勝てば優勝』というのがあったり、(リーグ戦の)戦い方が難しいというか、やっぱり考える場所ではあるかなと思います」

――明日以降に向けて一言お願いします。
 「下向いても意味がないので、あとは上を向いてどれだけチーム力で勝つかというのが課題になると思うので、まずは何かを変えて、優勢な場面を作れるように頑張ります」

鈴木
——相手投手に対しての戦略について教えてください。
 「低めのツーシームがいいなと思うので、それを見切って低めは振らないようにというのをチームの中で徹底して試合に入るという話がありました」

伊藤
——今日の試合全体振り返っていかがですか。
 「先発ピッチャーとして試合をつくれなかったことに、申し訳なさがあります。こういうゲームになってしまったのは、先発ピッチャーの責任があるなと感じているので今日はすごく申し訳ないです」