
東大戦展望/東京六大学春季リーグ戦

初戦の相手は22季連続最下位からの脱出を目指す東大。しかしエース・鈴木を擁する東大は決して侮ることのできない相手だ。プロも注目する左腕は昨秋、リーグ最多の83回1/3を投げ2勝を挙げた。しかし課題は2番手以降だ。「鈴木の次はめどが立たない」(東大・中西監督)と、鈴木以外の投手の育成が急がれる。先週の東大対早稲田戦で、東大は早稲田を相手に5人の投手を起用。2試合目は、鈴木の先発を避けた。今後もこういった戦い方を続け、鈴木の負担軽減につなげたいところだ。一方攻撃陣は、昨秋チーム最高打率を記録した2年生内海と、4番を務めた岩崎が仕事を果たせるか。「頭を使った野球をする」(東大・高橋主将)と少ないチャンスを生かすことを念頭に 、勝ち点奪取に意気込む。
対する明治。昨秋、防御率0.00という偉業を残し明治のエースとなった野村(商2)を軸に東大打線を封じ込める。また一昨年の春神宮デビューを果たしながらも、ケガで戦線を離れていた西嶋(商3)の本格的復帰の可能性も現実味を帯び始めた。さらに、ルーキーの起用も予想され、遠山メイジの神宮でのお披露目が待ち遠しい。攻撃では東大が懸念する小道(法4)をはじめ、荒木(郁・営3)や福元(情コミ2)の足にも注目だ。昨春の同カードでマークしたチーム13盗塁の記録更新を目指し、果敢に次の塁を狙う。
東大と比べて選手層がはるかに厚い明治。王座に返り咲くことを目指すためには、東大相手に大差をつけての勝利が必須だ。明治にとっての初戦を迎え、神宮独特の緊張感に飲まれることがあってはならない。昨年にも増して未知数の紫紺軍団は、神宮球場で暴れまわる。
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