
東大に快勝 4年生リレーで完封/東京六大学秋季リーグ戦
明大は東大との2回戦に臨んだ。序盤から好機を演出するも得点には結びつかなかったが、4回に相手の失策が絡み先制、その後福本真士外野手(営4=明大八王子)の適時打で2点を追加し試合の主導権を握った。7回には5点を追加しコールド。投手陣は佐藤克哉投手(政経4=小山台)、荒川佑太投手(政経4=市立金沢)、夛田圭佑投手(政経4=相模原)、小磯孝平投手(政経4=日大二)の4年生リレーで完封勝利を収めた。
◆8・30~10・19 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼9・21 対東大2回戦(早大東伏見グラウンド)

この日先発した森慎之介投手(商4=佼成学園)はいつも通りの落ち着いた投球で3回を零封、それに応えたい打線は4回表、河野壮希内野手(営4=明大八王子)の安打と鈴木朝陽内野手(法3=三重)の四球で無死一、二塁の好機をつくる。続く5番の山田聖和主将(農4=東海大菅生)も死球で出塁し無死満塁に。そこから相手の失策も絡み3得点。試合の流れをつかんだ。
4回以降は4年生の活躍が目立った。投手は森から佐藤克へ交代。「久々の登板だったが、キャッチャーの方々がフォローしてくれて楽に投げられた」と語る佐藤克は、速い球で相手を打ち取り、ゼロに抑える。5回裏は佐藤克から荒川へ交代し、荒川も走者を出すも落ち着いた投球で得点は許さなかった。また、この回から三塁守備に早川恭平内野手(政経4=市立金沢)が就き「打席は1打席で終わってしまったが、守備の面で1個取れたのは良かったと思う」と語るように、落ち着いた守備を披露した。6回裏には夛田が登板し、失策で走者を出しながらも無失点に抑えた。夛田は「エラーで(走者が)出てしまうと、チーム全体もそのままずるっていって良くないので、自分がテンポよく抑えて、次の攻撃につなげていこうという意識は特にあった」と振り返った。
そして注目の7回表。夛田に代打・笹森健太外野手(農4=湘南工科大付高)が出ると明大ベンチは大盛り上がり。笹森は初球をしっかりと捉え出塁。その後「本当にいろんな方々にフォローして頂いた」と準硬式のメンバーへの感謝の思いを語った。続いて、山田晃生内野手(農4=日大二)、土屋勇介捕手(政経4=市立桜丘)の4年生が代打で出場。山田聖、土屋の適時打で3点を追加し、相手の失策も絡み、合計5得点を追加した。最終回となった7回裏は小磯が完璧に抑え試合終了。7―0と快勝した。
今年引退する4年生の活躍は後輩たちの胸に刻まれたはずだ。チームはこれからも更なる高みを目指し歩みを止めないだろう。
[渡部遥人]
試合後のコメント
笹森
――ベンチの皆さんに一言お願いします。
「やっぱりみんなに結構フォローしてもらう立場だったので、最後に結果を出せて本当に良かったです」
――4年間を振り返っていかがですか。
「日本大学から明治大学に入り直して、ここまで年齢を重ねてやってきて、本当にいい形で終わることができました。悔いはないです」
佐藤克
――今日の登板を振り返っていかがですか。
「キャッチャーの皆さんがフォローしてくれて楽に投げられました。ブルペンで荒れていても土屋さんが快く捕ってくれるので安心です」
夛田
――今日の試合全体を振り返っていかがですか。
「全体的にチームの雰囲気もよくて、ピッチャーも締まっていて。7点でコールド勝ちというところでいい感じに勝てたかな。いい試合展開もあって、チームで勝ったかなと思います」
田中
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「個人的には、出場は試合終盤からというのは分かっていたので、いざというところの、今まででの代走という部分は自分の中で出場の選択肢として考えていたので、そういった部分、試合を見つつ準備していたので、いい入りができたなと思います」
土屋
――捕手として、試合前に意識していることはありますか。
「とにかく準備ですね。先輩からも常々言われていました」
早川
――今後に向けてコメントをお願いします。
「まだ自分もチャンスあると思うので、ここからはヒット一本でも多く打てるように練習から頑張ります」
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