2試合連続完封勝利 優勝に向け好発進/東京六大学秋季リーグ戦

2025.09.21

 初回から打線が爆発し2回表までに3点をリード。リーグ戦初先発となった大室亮満投手(文2=高松商)は5回無失点と完璧な投球を披露した。7回表には久野悠斗投手(商4=報徳学園)が4季ぶりに復活登板、7回裏には光弘帆高内野手(商3=履正社)に本塁打が生まれ2桁得点。2試合連続の完封勝利で開幕カードを好発進した。

(明)〇大室、菱川、久野、松本直—小島
(東)●江口、松本慎、佐伯、前田、武田、中根—明石
【安】(明)15(東)5
【本】(明)光弘(7回)【二】(明)岡田(2、4回)宮田(7回)光弘(9回)◇犠打3 ◇併殺2 ◇残塁9 ◇失策0

 前日完封勝利した勢いそのままに、1回表から打線が奮起。先頭の岡田啓吾内野手(商3=前橋育英)が安打を放つと続く木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)もつなぎ無死一、二塁。好機で3番・榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)、4番・小島大河捕手(政経4=東海大相模)の大学代表コンビから連続適時打が生まれ2点を先制した。2回表、4回表にも岡田の2打席連続適時二塁打で得点を挙げ、試合の流れをつかんだ。マウンドに上がったのはリーグ戦初先発の大室。1回裏に安打で走者を許すもけん制でアウトを取った。2回裏には二塁手の岡田に好守備が生まれ、守備からも大室を援護。1回2死から13者連続アウト、5回1安打無失点と完璧な投球を披露した。

 大室が降板した6回表、2番手・菱川一輝投手(文4=花巻東)が150キロに迫る直球と切れ味鋭い変化球を駆使し3者連続三振で東大打線を寄せつけず。7回表には「おかえり」コールを背に久野が4季ぶりの復活登板を果たす。ピンチを背負ったものの2回を無失点。救援投手としての役割を全うした。打線は7回表に岡田がこの日4安打目となる安打を放つと、その後2人の走者を置いて光弘がライトスタンドに本塁打。9回表にも宮田知弥内野手(商4=横浜)、光弘の連続二塁打と内野ゴロの間に得点を追加。2季ぶりの2桁得点で大量10点リード。9回裏は松本直投手(情コミ3=報徳学園)が登板すると2死から榊原があわや走者一掃のセンター越え適時打となる打球を好捕し試合終了。10―0で2試合連続の完封勝利を遂げ、開幕2連勝と5季ぶりの優勝に向けて順調なスタートを切った。

 15安打5長打と打線の好調さを見せた。また、6回表には中村凌輔捕手(文4=鎌倉学園)が代打で初打席、9回表には途中出場の津田基外野手(文3=近江)が初打席、代走の半田真太郎内野手(商2=健大高崎)が代走で初出場初得点と初物尽くしの試合となった。次戦は昨季に12回引き分けの死闘を戦った慶大。勢いそのまま、打線の奮起に期待がかかる。

[尼子雄一]