最上級生3名が表彰台!有終の美で終える/全日本大学対抗選手権

 前日は若きエースたちがしのぎを削った今大会、2日目は上級生3名が表彰台に上る活躍を見せてくれ、総合7位で今季を終えた。

 エース階級77kg級を任されたのは、3年生唯一のインカレメンバー谷﨑。前期こそ順調に記録を伸ばしていたが、後期は思うような結果が残せず「今まで簡単に挙げていたスナッチ110kgを簡単に落としてしまう」(長濵・商3)と入学以来最大のスランプに陥る。それでも、「インカレになれば調子は戻る」と信じて練習を続け、本番を迎えることに。スナッチでは、3本成功と着実に重量を挙げるも、得意のジャークで2本失敗。なんとか3本目を挙げ記録なしを免れたが、準優勝だった昨年より10kgマイナスのトータル272kgで終わった。5位という結果に、谷﨑は「足に思うように力が入らず、150 kgがとても重く感じた。本当に悔しい」と語る。エース谷﨑にとって、08年は苦渋を味わった1年間だった。

 85 kg級には、最上級生トップバッター・全日本個人2位の阿部が参戦。「練習中も熱い、熱血先輩」(小山内・政経3)の阿部は、試合でも「おっしゃあ!」と気合満々で入場。バーベルを持つと静かに息を整え、すっときれいなフォームで持ち上げるのが特徴だ。本番は少々力みすぎたのか、スナッチ・ジャーク共に1本ずつの成功のみで勝負することに。しかし、ライバルがまさかの記録なしに終わり、3位入賞が確定。その瞬間、近くにいた選手とハイタッチして安どの表情を見せた。「スタートしか挙げられず、正直負けたと思った。この3位は偶然かもしれないけど、偶然でも最後に表彰台に上がることができてうれしかった」(阿部)。表彰台上での阿部の笑顔が、最後の大会で実力を出せたことを物語っていた。

 続く105kg級には、主将・丹伊田が満を持して登場。「インカレメンバーに決定してから、一気に記録が伸びた」(吉条)と周囲からも優勝候補の一角として注目を浴びていた丹伊田主将。「自分が成績を出さないと、4年として、主将としての役割を果たせない。プレッシャーはあるけど、これは必ず挙げることにつながる。絶対に挙げてみせる」(丹伊田主将)。主将として、最上級生として、結果を出すことを常に考えてきた。その成果は試合に現れた。スナッチではスタート重量でとどまってしまったが、ジャークで着実に記録を伸ばし、トータル312kgで表彰台入りを決めた。「良くも悪くも自分らしさが出た試合だった。悔いはないし、楽しむことができた」と、銅メダルを下げた丹伊田主将は満足そうに自分を評価した。

 最終戦、+105 kg級に出場するのは、本学不動のエース・吉条と佐々木の4年ペア。先にコールされた佐々木は、得意のスナッチを3本成功させ、体重差で3位につける。続くジャークは惜しくも1本成功に終わるも、試技に成功するといつもは冷静沈着な佐々木が「おーっし!」と力強く叫び、強く拳をあげ喜びを爆発させた。いよいよ、本学最後の試技者となる吉条の出番がやってきた。吉条はゆっくりと舞台に上り、エースの風格を見せ付けるかのごとく静かにバーベルをにぎった。そして勢いづけて一気に持ち上げると、苦しい表情をあらわにするもなんとか持ちこたえ、成功のランプが点灯した。そして最後の試技、ジャーク3本目になると、ベンチからこれまでで一番大きな声援が吉条に送られる。声援を受け、バーベルを持ち上げるも保持することができず、バーベルは床に落ちていった。それと同時に吉条も崩れ落ち、舞台上で無念の表情を浮かべた。しかし、順位こそ落としたものの、昨年より11kgアップのトータル331 kgで学生NO.3に輝いた。

 総合結果では7位と、意外にも苦戦を強いられた本学。しかし、最上級生はその強さを後輩にしっかりと見せ付けることができた。4年間、常に主力として表舞台に立ち続けてきた4年生がいなくなることは、本学にとって相当大きな打撃だろう。そのプレッシャーをはねのけ、後輩たちはきっと、本学の強さを維持してくれるだろう。