慶大相手に大差つけ快勝! 4番・鈴木が4打点を挙げる/東京六大学秋季リーグ戦

2025.09.02

 猛暑の中行われた慶大2回戦。相手に2点の先制を許したものの、5回に深瀬暖人内野手(営3=三島南)の同点適時二塁打を皮切りに明大の打線が爆発。その後は鈴木朝陽内野手(法3=三重)がダメ押しの2点本塁打と2点適時打を放ちさらに点差を広げた。最終スコアは9-3の大差となった。

◆8・30~10・19 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼8・31 対慶大2回戦(早大東伏見グラウンド)
○明大9―3慶大

 秋季リーグ戦(秋リーグ)慶大2回戦に先発で登板したのはリーグ戦初先発の大友瑠投手(法1=学法石川)。4回までの登板で必死に慶大打線に粘投し2失点で抑えた。2点ビハインドで迎えた5回表、ルーキーの健闘に応えるように、明大打線も奮起した。相手投手の暴投で1点を返した直後、2死三塁の好機に打席に入ったのは、春季リーグ戦後投手から転向した深瀬。「大友が頑張って投げていたので、絶対に走者を帰してやろうと思って打席に立った」(深瀬)。右へ伸びる適時二塁打を放ち同点。続く中村立希捕手(営3=明大八王子)も右方向へ勝ち越しの適時打を放った。たまらず交代した相手投手のスキにつけ入るように、吉武航世外野手(文4=岩国)、成田昌司内野手(政経3=明大明治)も連続で出塁し2死満塁となる。この好機に打席に立ったのは大友。「2点取られた分を返してやろうという気持ちで打った」(大友)。左方向への適時二塁打で2点を追加し、失点の借りを返した。明大は打者一巡の猛攻で5得点し、5回を終えた。

 その後の回も打線の勢いがそがれることはなかった。6回には鈴木が初球から力強く打った打球が右越えの本塁打となりダメ押しの2点を追加。「その前の打席で、変化球で攻められたので、真っすぐが来るかと思った。思った通りの球が来た」と振り返る。8回にまたもや鈴木がすくい上げるように放った打球が一塁手の頭上を越え、2点適時打となった。今試合で鈴木は3安打4打点を記録し、大差での勝利に大きく貢献した。

 大友の後にマウンドに上がったのは淺田真樹投手(法2=宇部鴻城)。「今までずっと投げていなかったので、疲労はなくすんなりマウンドに上がれた」(淺田)。ケガ明けから間もない登板だったが、ブランクを感じさせない投球で7回までの3回を1失点で防ぎ切った。8、9回にはそれぞれ雨宮佑貴投手(総合2=甲府西)、小磯孝平投手(政経4=日大二)が登板。普段通りの落ち着いた投球で、慶大に逆転の芽は与えなかった。

 危なげなく慶大から勝ち点を獲得してみせた明大。大友や鈴木の活躍を始めとして、選手たちの持ち味が十分に発揮された試合だった。この勢いを維持し、秋リーグ制覇なるか。

[中村慈詠]

試合後のコメント
鈴木
——次戦への意気込みをお願いします。
 「法大はいい投手ばかりなので、今日みたいにつないで一点ずつ取っていけたらと思います」

中村立
——勝ち越しの適時打を打った際の打席を振り返っていかがですか。
 「深瀬くんが先に打ってくれたので、すごく楽な気持ちで打席に入れました。守備でミスした分を取り返せるように次につなごうと打ったらいい結果が出ました」

深瀬
——5番に抜てきされた心境はいかがですか。
 「びっくりですね。自分の前に(鈴木)朝陽をはじめとしていい打者が並んでいるので、チャンスで打順が回ってくることも多いです。今日みたいな一本をこれからも続けていければなと思います」

淺田
——バッテリーの亘翔大朗捕手(理工3=大分上野丘)とは、事前にどんな話し合いをしていましたか。
 「亘さんには以前からずっと自分の球を受けてもらっているので、いつも通りやっていこうと話していました」

大友
——今回の投打についての収穫を教えてください。
 「ピッチングは自分の実力不足が見えたので、修正してこれからも臨んでいきたいです。バッティングは引き続き大事な場面で打てるように調整していきます」