普段とは違う姿で活躍/マネジャー野球大会

1999.01.01
普段とは違う姿で活躍/マネジャー野球大会
 まぶしい朝日が昇り出した早朝7時、毎季恒例となっている東京六大学野球連盟マネジャー対東都大学野球連盟マネジャーによる野球大会が開催された。朝7時という早い時間にもかかわらず、マネジャーたちのテンションは高い。お互いおそろいのユニホームを作り試合に挑むなど、気合は十分。3・4年生マネジャーで構成されたチームで、とてもハツラツとしたプレーを見せた。

サヨナラのチャンスを作った吉松
サヨナラのチャンスを作った吉松

 明治のマネジャーたちもキャッチャー、ファースト、ライトなどで活躍。お互いのワンプレーごとにユーモアあふれる野次(やじ)を飛ばし、試合中終始和やかなムードだった。しかし、そんな雰囲気とは裏腹に、試合展開は緊迫した投手戦。試合が動いたのは、時間の都合上最終回となった7回裏。吉松(商4)のヒットを皮切りに東京六大学野球連盟チームが三塁までランナーを進め、最後は相手のワイルドピッチによってサヨナラ勝ちを収めた。マネジャーたちの野球大会とはいっても、勝負は勝負。どちらも負けず嫌いの集団だ。勝負に懸ける執念は並々ならないものがあった。

キャッチャーとして活躍する杉浦
キャッチャーとして活躍する杉浦

 東京六大学野球連盟マネジャーチームの監督を務めた、明大野球部OBでもある上野さん(平4卒・現東京六大学野球連盟事務)は「いつも裏方として、試合の運営を頑張ってくれているみんなが楽しんでくれて良かった」と今回試合を振り返った。

 この日の明治神宮大会決勝が4年生マネジャーたちにとって神宮で最後の仕事となる。明大野球部の主務として1年間奮闘した杉浦(商4)は4年間を振り返り「最後の年に春優勝することができてうれしかった。自分が何かしたというよりもチームのために働けたことが良かった」と語った。新しく主務となった安井(商3)に今後の抱負を尋ねると「今後の抱負は野球部のホームページに載せているので、それを見て下さい。それよりも今日打てなかったことが悔しい」と今日の試合の成績に納得のいかない様子だった。次のマネジャー野球大会でリベンジを果たしてくれることに期待したい。

次回に期待が懸かる安井
次回に期待が懸かる安井

 参加者の中には、今夏の早慶ブラジル遠征の際に相手チームと交換したユニホームを身に付け、ブラジル人になりきって試合に臨む早稲田のマネジャーの姿も見られるなど常に笑いの絶えない野球大会であった。

勝利に沸く東京六大学野球連盟チーム
勝利に沸く東京六大学野球連盟チーム

 現在の大学野球の盛り上がりは、裏方としてさまざまな仕事に励んでいるマネジャーたちの存在あってこそ。このことを忘れてはいけないだろう。今回の野球大会で、マネジャーたちのものすごいパワーを感じた。来春行われる次回の大会も大いに楽しみだ。