明大戦士が躍動! いざ世界へ/侍ジャパン大学代表直前合宿

2025.07.06

 6月30日から5日間、大学日本代表直前合宿が行われた。1日目、2日目の全体練習を経て、3日目と4日目には平塚市内、5日目には神宮球場で対外試合が行われた。榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)は2番、小島大河捕手(政経4=東海大相模)は5番で全試合スタメン出場。毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)は初戦の5回表から登板し、3回2失点だった。

◆7・2〜4 練習試合(バッティングパレス相石スタジアムひらつか、神宮球場)
▼対三菱重工East
大学日本代表13―2三菱重工East
▼対横浜DeNAベイスターズ二軍
大学日本代表6―5横浜DeNAベイスターズ二軍
▼対東京ヤクルトスワローズ二軍
大学日本代表4―4東京ヤクルトスワローズ二軍

 初戦の三菱重工Eastとの試合では榊原は2番・中堅手、小島は5番・指名打者でスタメン出場を果たした。榊原は1回裏、無死一塁で迎えた第1打席、「いい感じに反応できた」と本人も納得の安打を放つ。小島も好機で適時打が生まれ、好調をアピールした。毛利は5回表から2番手として登板すると不運な当たりをきっかけに失点するも、チームは22安打13得点で快勝。4日目に行われる横浜DeNAベイスターズ二軍との試合では、小島が前の日に続くマルチ安打を記録し、チームの連勝に貢献した。

 合宿最終日、神宮球場で迎える相手は東京ヤクルトスワローズ二軍。試合前には丸山和郁外野手(令4商卒・現ヤクルト)が榊原、小島と交流し、バットを贈呈する場面も見られた。「尊敬する先輩であり、憧れの選手でもあるので、すごく嬉しかった」(榊原)。3連勝を目指す大学日本代表は初回、西村(ヤクルト)に3点本塁打を浴び、先制を許す。3回裏には榊原が長打を放つも、本塁を狙う松下(法大)が好返球に阻まれ、得点できず。さらに5回表には、西村にこの日2本目となる本塁打を許し、リードを広げられる。5回裏は3番手として登板した石原勇輝投手(令6商卒・現ヤクルト)の前に沈黙し、三者凡退に抑えられる。6回裏に先頭打者が出塁すると、榊原が安打で好機拡大に貢献する。暴投の間に1点を返し、なおも得点圏の場面で小島が適時三塁打を放ち、2点差に。8回裏に小田(青学大)の本塁打で同点に追い付き、迎えた最後の攻撃。途中出場の大塚(東海大)、山形(立大)が連打で一打サヨナラの場面をつくる。打席の榊原が「自分が決めてやろうという気持ちで」力強く振り抜くも、打球は惜しくもセンターのグラブに収まり、試合は引き分けに終わった。

 対外試合で躍動し、本戦へ向けて弾みをつけた小島、榊原。また、春季リーグ戦でタイトルを獲得した毛利にも大きな期待がかかる。7月8日には第45回日米大学野球選手権が開幕。紫紺の誇りを胸に、猪戦士たちは世界の舞台でさらなる輝きを放ちたい。

[尼子雄一、李翔恩]

選手コメント
毛利
――代表に選出された感想はいかがでしょうか。
 「選出されたときはうれしかったですが、日本を背負ってプレーするということは緊張感があるなと思います」

――日本代表のチームの雰囲気はどうですか。
 「非常にレベルが高くて、刺激的な日々を過ごせています。これを秋につなげられたらなと思います」

榊原
――大会への意気込みを教えてください。
 「数字にこだわって、いい結果が出せるように準備からしっかりやっていきたいと思います」