
(15)2年生注目選手

いきなりの大役にも堂々のプレー~山口将司
ケガで戦列を離れた小道(法3)の穴は誰が埋めるか。開幕直前に舞い込んだ難題に、3カード目にしてレフトでスタメン出場したのは、なんと二塁手登録の山口将司(政経2)だった。
善波新体制になってから始めた外野守備。これまで何度かリーグ戦でレフトの守備には就いていたが「外野で3番、は人生で初めてだった」。足と守備、そして選球眼を買われて抜てきされた。いきなりの大役にも自分の役割を見失わず、初回の第1打席で三塁線に見事なセーフティを決めリーグ戦初ヒットを記録。続く第2打席でも同様のヒットを放ち、自慢の快足を飛ばした。
外野はレギュラー争いが激しく、次の早稲田戦でのスタメン出場は確約されていない。しかし盤石な投手陣を誇る強敵に対し、小林(雄・政経4)、荒木(郁・営2)、山口と並ぶ俊足トリオは、塁に出すだけで脅威となる。「自分ができることをやるだけ」。それがチームの勝利につながると信じている。
◆山口将司 やまぐちまさし 政経2 春日部共栄高 160cm・64kg 右/両
初のロングリリーフから得たもの~近藤健太
今季初黒星を喫した慶応1回戦。同点で迎えた7回、エース・岩田(営4)の後を受けた近藤健太(政経2)は、2者連続で空振り三振を奪う最高の立ち上がりを見せた。その裏に回ってきた打席にも立ち、自身初の回をまたいでの登板となったが、8回、9回もそれぞれ3人で抑え、そのまま延長10回のマウンドへ向かった。
「1試合でも、1回でも多く、いろんな場面で投げたい」。その思いがかない、緊迫した場面での登板となったが、初の2巡目の対戦に落とし穴があった。先頭打者は7回の先頭で対戦した4番・青山。2球目を左中間に運ばれ三塁打となってしまった。続く梶本にも四球を与え、湯本に痛恨の勝ち越しタイムリーを浴びた。
「経験の無さが出た」。願っていたリーグ戦での初体験は、苦いものとなってしまった。しかし、そこから得たものは大きい。「先頭の入りなど、いろいろ考えるようになった」。法政戦では2試合とも先発が完投したため出番が無かったが、次の相手は首位・早稲田。投手戦が予想され、継投がカギとなるこのカードでは救援陣も重要となる。打たれることを経験した右腕は、宿敵との一戦で一回り大きくなった姿を見せる。
◆近藤健太 こんどうけんた 政経2 倉敷商高 186cm・80kg 右/右
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