
(12)ラストシーズンに懸ける思い~池田樹哉~

「連覇しか狙っていない」。秋季リーグ開幕前にこう目標を口にした池田(法4)。そんな池田の学生最後のシーズンも終盤を迎えつつある。
春、「安心して見ていられる」と善波監督から全幅の信頼を受けた池田。この言葉通り、明治に欠かすことができないクリーンアップとして頭角を現した。打ってほしい時に打つ男。この証明となったのが、慶応2回戦の本塁打だ。そして全日本大学選手権の関西国際大戦での2ラン本塁打で8強入りなど、随所で勝利に貢献。自身初のベストナインにも選出され、名実ともにその名を定着させた。
そして秋、ラストシーズンを迎えた。開幕前「調子は万全とはいえない。けど、チームの勝利のためやれるだけのことをやるだけ」と意気込んだ。だが、いざリーグ戦が始まると、開幕戦の東大に辛勝。慶応戦ではまさかの敗戦。法政にこそ快勝したものの、早大戦の前の空き週時でも「調子が上がらない」と口にした。しかしその言葉に反して、池田の活躍は目覚ましい。勝ち星は逃したが慶応戦での打線が低調の中の適時打、法政戦では先制適時打を放って着実に仕事をしてきた。しかし連覇に向け、池田はそれに満足しない。
「1日でも長く(野球を)やりたい」。春、自分たちの代で念願のリーグ優勝を果たし勢いに乗った。しかし日本一は逃した。今季はここにリベンジしたい。「みんなで協力していく!そして、チームが勝つために大事なところで打てるか」。どれだけ走者を本塁に返せるか。どれだけ安打を打てるか。学生ラストシーズン、「大事なところで打つ」という己の役割をしっかり務め上げるのみだ。
◆池田樹哉 いけだたつや 法4 愛工大名電高出 185cm・83kg
関連記事
RELATED ENTRIES