
〝天敵〟克服できず 明大史上初の無安打敗戦を喫す/東京六大学春季リーグ戦

8回まで無得点と投手戦が続き、伊藤樹(早大)に抑え込まれた打線は無安打に終わる。9回裏には髙須大雅投手(法4=静岡)が捉えられ、0―1のサヨナラ負けとなった。

(明)三浦、大室、松本直、●髙須―福原
(早)○伊藤樹―吉田瑞
【安】(明)0(早)6
【二】(早)吉田瑞(5回)◇犠打1 木本(2回) ◇残塁5 ◇失策0
ブルペンデーで2回戦に臨む猪軍団。最初にマウンドに上がるのは、自身リーグ戦初先発となった三浦心空投手(政経3=東邦)。初回から落ち着いた投球を見せ、140キロ台後半の真っすぐに決め球のカットボールで相手打者を手玉に取る三浦は、3回を無安打に抑える好投で役割を果たした。2番手の大室亮満投手(文2=高松商業)は4回裏に1死二塁のピンチを背負うも、福原聖矢捕手(国際3=東海大菅生)の盗塁阻止などで切り抜け、先制を許さず。6回裏からは松本直投手(情コミ3=鎌倉学園)が最速151キロをマークするなど、2回3奪三振の好リリーフで自身の今季初登板を飾った。8回裏には髙須がマウンドへ。今季不調に苦しむ背番号11は8回裏を無失点でしのぎ、意地を見せる。しかし9回裏、無死一、三塁のピンチを招くと、早大4番・寺尾に左翼への適時打を浴び、サヨナラ負けを喫した。
一方、早大の先発は伊藤樹。昨季、優勝決定戦を含む3試合で明大打線を相手に計25回投げてわずか1失点と、まさに〝天敵〟と言える存在だ。攻略したい打線は2回表、一塁手として戦列復帰した小島大河捕手(政経4=東海大相模)の四球などで1死一、二塁の好機をつくるも、後続が倒れ無得点に終わる。3回表から6回表にかけては出塁すらできず、7三振と手も足も出なかった。9回表には小島がフェンス手前の大飛球を放つも、相手の好守備に阻まれ、最後まで安打を記録することができなかった。
これで伊藤樹相手に直近5試合で0勝5敗、防御率0・20と苦戦が続いている。さらに、リーグ戦における無安打敗戦は明大史上初となる。悪夢のような敗北からどう立て直すか。勝負の3回戦にすべてが懸かる。
[李翔恩]

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