
熱戦!!法大倒し、優勝へマジック2/東京六大学秋季リーグ戦
本学の先発井上(農3)は終始、死四球や失策などで走者を背負う苦しい投球。しかし自らの伸びのある直球や、味方の好守で相手打者を打ち取り9回を無失点で投げ切る。
力投する井上に応えたい本学の打撃陣だが、法大先発・塚本の前になかなか好機を作れず9回まで0行進。両先発投手が互いに譲らず試合は0-0のまま延長戦に突入する。延長12回表、本学は2死2塁のピンチを招く。しかし井上は石井(法大)を三振に打ち取りピンチを脱し、流れを本学に呼び込む。
そして迎えた13回裏。1死後、今季未だ無安打の織田(営3)が意表を突くセーフティーバントで出塁し初安打を記録。「普通にうれしい。やっとホッとした」(織田)と安堵の表情を見せた。続く打者は柿木(商3)。ここまで3三振といいところがなかったが、「決めてやろうと思った。前の打席のことは忘れて、新しい気持ちで打てた」(柿木)と見事エンドランを成功させレフトへ2塁打を放ち、このあたりで1塁走者の織田が一気にホームイン!!春の王者・法大にサヨナラ勝ちで勝ち点を4とした。
これで本学は10月11日、12日に行われる慶大戦に勝てば5年ぶりの秋季リーグ優勝が決まる。「(慶大戦は)ひたすら勝ちにこだわる」(相沢・商3)と選手たちに慢心する様子は見られない。残りの2試合もこれまでの戦いを忘れずに、必ず5年ぶりの栄冠をつかみ取ってほしい。
☆今週のMVP☆
三年目の大きな飛躍――柿木佑太

サードの守備につく、V打を放った柿木
今季、3年目にして大きな花を咲かせようとしている選手がいる。柿木佑太(商3)だ。今大会サードのレギュラーとして出場し、自身初タイトルの首位打者も狙える位置にいる柿木。対法大3回戦でもサヨナラ打を放ちヒーローに輝いた。
10月7日、対法大3回戦。優勝を狙う本学にとって、同じ勝ち点で並ぶ法大はどうしても勝たなければならない相手だ。本学先発の井上(農3)は、度々走者を得点圏に背負う苦しい投球。しかし女房役の相沢(商3)が「エースの自覚が出てきた」と語るとおり、辛抱強く投げ9回を無失点に抑える。このエースの力投に応えたい本学の打線だが、塚本(法大)に抑え込まれ試合は0対0のまま延長に。
延長に入ってからも両先発は続投。緊迫した投手戦が続いた。だがこのしびれる展開に終止符を打ったのが今試合の主役・柿木だ。本学は延長13回の裏、一死から織田(営3)が出塁し、続くバッターは柿木。柿木はここまで3打席連続三振といいところがなかった。しかし「決めてやろうと思った。前の打席のことは忘れて、新しい気持ちで打てた」(柿木)と見事エンドランを成功させ、左翼へ2塁打。このあたりで一塁走者の織田は一気に生還。柿木が今試合にけりをつけた。
ここまで4割を超える打率を残し、初タイトルの首位打者も狙える柿木の好調の要因は「集中できていること」。残りの慶大戦に優勝を懸ける本学にとって、この男のバットは必要不可欠だ。「(慶大戦は)最後とかそういうことを考えずに1試合1試合頑張りたい」(柿木)。遅咲きの和製大砲のバットが本学を優勝に導く。
◆柿木佑太 かきぎゆうた 商3 明大中野高出
171㌢・67㌔
☆大会案内☆
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
10・11 対慶大(12:30~ 府中市民球場)
10・12 対慶大(9:30~ 法大多摩グラウンド)
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