内海の決勝打で白熱のシーソーゲームを制す/東京六大学春季リーグ戦

2025.05.12

 1回表に榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)の本塁打で先制するも、その裏に2本の本塁打を浴び、すぐさま逆転される。その後は取っては取られの展開が続き、6-6の同点で迎えた9回表。内海優太外野手(商3=広陵)の適時打で勝ち越し、7-6で接戦を制した。

(明)毛利、菱川、髙須、○大川―福原
(立)小畠、斎藤、竹中、●田中、吉野―落合
【安】(明)10(立)7
【本】(明)榊原(1回)(立)山形、西川(ともに1回)

【三】(明)若狭(5回)
【二】(明)木本(6回)(立)落合(6回) ◇残塁7 ◇失策0

 2回戦までとは打順を大幅に変更し臨んだ3回戦は、序盤からスコアが動く。この日2番に入った榊原が第1打席で振り抜いた打球は、放物線を描きスタンドへ吸い込まれた。しかしその直後の1回裏、先発の毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)が初球をライトスタンドへ運ばれると、さらに4番の西川(立大)にも一発を食らい、逆転を許す。

 互いに2点ずつを加え、3-4で迎えた6回表、木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)の二塁打や失策で無死一、三塁と好機をつくると、代打・若狭遼之助外野手(商3=星稜)が逆転となる適時三塁打を放つ。さらに犠飛で1点を追加するも、その裏に5回から登場した髙須大雅投手(法4=静岡)の制球が乱れ2点を献上。同点に追い付かれた。

 その後は無得点が続いたが、9回表、先頭の田上夏衣外野手(商2=広陵)が内野安打で出塁。暴投と内野ゴロの間に三塁まで進むと、1回戦で勝ち越し本塁打を放った4番・内海が打席へ。田中(立大)の直球を鋭く打ち返すと、打球は二遊間を抜け、待望の勝ち越し点が生まれた。最後は7回裏から登板していた大川慈英投手(国際4=常総学院)が圧巻の投球で締めゲームセット。立大打線を3回無安打に封じる好救援で、両軍ともに総力戦となった試合を見事制し、勝ち点を獲得した。

 明大は次週、3連覇を狙う早大と対戦する。ここまで好投を続けていた毛利がこの試合で4回途中4失点と崩れ、さらに髙須の本来の投球が戻り切らない現状で不安が募る明大に、さらなる強敵が待ち受ける。

[塩谷里菜]