
リーグ優勝に暗雲立ち込める 5失点と早大打線に悪戦苦闘/東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
序盤から苦しい展開となった。先発を任された淺田真樹投手(法2=宇部鴻城)、火消しでの登板となった大友瑠投手(農1=学法石川)が共に早大打線に捉えられ、4回を終えて5失点。野手陣も2点を援護するも、さらなる追加点は挙げられず。早大とのカードを2連敗とし、勝ち点獲得を逃した。
◆4・5~5・25 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼5・4 対早大2回戦(早大東伏見グラウンド)
明大2―5早大○

前日の1回戦で敗北を喫し、リーグ優勝を目指す明大にとって絶対に負けられない一戦となる今試合。「優勝したかったので、絶対勝つ気持ちだった」(成田昌司内野手・政経3=明大明治)とチーム全員強気で臨んだ。
ところが先発を任された淺田は序盤から投球に苦しむ。初回表、2回表を無失点に抑えたものの、続く3回表、1死二、三塁のピンチを背負う場面で中適時打を浴びる。さらには相手の意表を突くスクイズにより追加点を与え、2失点。「昨日勝てなかった分、絶対自分が(勝ち点を)取るためにいいピッチングをしなくてはいけなかったが、それができなくて申し訳ない気持ちでいっぱい」と淺田は悔やんだ。しかしこれだけでは終わらない。4回表、淺田は2者連続ゴロに抑えテンポ良くアウトカウントを重ねていくも、2者連続四球から中安打を浴び、2死満塁のピンチに。「今までの自分じゃないような感じで、冷静でいられない部分があった」(淺田)。どうにかしのぎたいこの場面で、ルーキーの大友が火消しに登場。早くも一人目を三ゴロに抑えたかと思われたが、味方の失策も絡み2失点。4回を終え、計5失点と投手陣は強力な早大打線に苦しめられる展開となった。
打線も奮起したいところだったが、なかなか好機を生かすことができなかった。3回裏、4回裏とそれぞれ河野壮希内野手(営4=明大八王子)、成田の適時打により1点を追加するも、8回を終えて8残塁ともどかしい展開が続いた。9回裏にも成田の相手の裏をかくセーフティーバントなどにより2死満塁、逆転の好機をつくるも、打線がつながらず試合終了。リーグ優勝を目指す明大にとって痛い敗戦となった。
試合後には悔しい表情を見せた選手たち。しかし「まだ優勝がなくなったわけではないので、監督もミーティングでおっしゃったように『人事を尽くして天命を待つ』を実践していこうと思う」(小磯孝平投手・政経4=日大第二)と前向きだ。次カードは東大となる。リーグ優勝はわずかな可能性に残された。諦めず最後まで戦い抜くチーム明大の勇姿を最後まで見届けたい。
[杉山瑞希]
試合後のコメント
小磯
――ご自身の投球全体を振り返っていかがですか。
「調子は悪かったのですが、悪いなりになんとかゼロに抑えられたので良かったです」
鳥越駿太郎外野手(政経3=桜美林)
――チームとしての課題や反省点はありますか。
「バッティングもツーアウトからランナーが出ても返せなかったり、先頭打者がなかなか出なかったりしたので、打線のつながりが足りなかったかなと思います」
成田
――9回裏には絶妙なセーフティーバントを決めました。
「昨日同じ相手にかなり酷い三振をしてしまったので最後にやり返してやろうと思い、セーフティでいきました」
淺田
――早大打者の印象はありますか。
「芯やタイミングをずらしているのですが、それでも外野の間に落としたり、粘るバッターが多くて厄介だと思いました」
――チームとしての課題や反省点はありますか。
「今までやってきたことができていなかったり、当たり前のことができてないというところがあるので、もう一回そういうところを徹底したいです」
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