(8)今こそチームの真価を証明!慶大戦展望

1999.01.01
(8)今こそチームの真価を証明!慶大戦展望
 秋季リーグ開幕を連勝で飾った東大戦。しかし、東大が好調だったのか。はたまた明治が不調だったのか。勝ち点こそ挙げたものの、東大・エース鈴木を前に、2試合で計19安打も計8得点と要所を締められ、連覇に意気込む気持ちとは裏腹に不安の残るスタートを切った。

 そして1週空いて迎えるのは慶応。相澤、中林の左右の好投手と春季リーグで首位打者に輝いた小野寺を擁する。「9月に最高のチーム状態にする」(慶応・中林)。早稲田と合同でブラジル遠征を敢行した慶応は、例年に比べ練習量不足が目立つ。そんな中で掲げられたこの合言葉は、リーグ戦を重ねる中で調子を上げていくことを目標としている。実際のところ「例年と変わりなく仕上げつつある」(相澤)と確実に合わせてきた。しかし先週、法政に勝ち点を落とし後がなくなった慶応。何としても意地を見せたいところだ。

 春季の慶応戦では岩田(営4)が2試合連続先発を含む全3試合に登板し自責点0、1年生投手野村(商1)、柴田(文1)の抜てきと、投手陣の躍進が光った。結果、無敗で勝ち点を挙げた明治。しかし昨秋は4戦で1勝もしていない。「明治にリベンジ」(中林)と奮起するチームの怖さを見ることになるのか。

 未知数とうたわれた投手陣が研究し尽くされた。この一戦では投手陣の真価、そして春の優勝がまぐれだったとは言わせないためにも、チームの真価が問われる。そのカギとなるのは春季と比較し、いまだ本調子とは言えない岩田の投球。そして中林が「苦手な選手の1人」に挙げた荒木(郁・営2)の要所で決める安打と走塁だ。彼らの本領発揮なるか!連覇に向け、落としてはならないこのカード。果敢な攻めの姿勢で、勝ち点奪取に挑む。