
猛猪打線爆発に毛利熱投! 快勝で勝ち点獲得/東京六大学春季リーグ戦

先発の毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)は自身最長となる7回を無失点で投げ抜く快投を見せる。打線は初回に先制すると、その後も磯圭太内野手(情コミ2=作新学院)、小島大河捕手(政経4=東海大相模)、榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)の本塁打などで得点を重ねる。投打がかみ合った猪軍団は8ー1で勝利を収め、慶大から3季連続となる勝ち点を手にした。

(明)○毛利、三浦、大室―小島
(慶)●外丸、沖村、水野、木暮―渡辺憩、吉開
【安】(明)13(慶)5
【本】(明)磯(2回)小島(5回)榊原(6回)(慶)森村(9回)
【三】(明)宮田(6回)
【二】(明)田上(1回)◇犠打1 ◇残塁8 ◇失策1
中1日での登板となった毛利はこの日、立ち上がりから完璧な投球を展開。ノビのある真っすぐに緩急をつけたカーブでカウントを稼ぎ、最後は鋭いスライダーで三振の山を築く。土曜日の試合後に感極まり涙を流した左のエースは、味方の奮闘に応えるかのように、7回無失点12奪三振の圧巻の投球で相手打線を封じ込める。これで自身の対慶大戦通算成績は23回2失点となり、相性の良さを示した。
一方、野手陣は初回から榊原、田上夏衣(商2=広陵)の連打で毛利を援護。俊足好守に打力を兼ね備えた1、2番コンビはこのカードで合計8打点を叩き出し、打線をけん引した。2回裏、磯が慶大エース・外丸の投じた第2球を力強く弾き返すと、打球はバックスクリーンへ飛び込み、自身リーグ戦初本塁打となる。この日は猛打賞に2打点を挙げ、守備でも軽快なクラブさばきを披露した磯は、正遊撃手・光弘帆高内野手(商3=履正社)不在の穴を埋める活躍が光った。止まらない猛猪打線は、5回裏に小島、6回裏に榊原がそれぞれライトスタンドへ弾丸を打ち込み、試合を決定づける。8回表に三浦心空投手(政経3=東邦)が打たせて取る投球で勝利のバトンをつなげると、最終回のマウンドに上がった大室亮満投手(文2=高松商業)は一発を浴びながらも3奪三振で締めくくった。
無敗のまま2カードを終え、単独首位に立った明大。守備では5失策と課題を残したものの、投手陣はリーグトップの防御率、野手陣は早大に次いでリーグ2位の打率を誇るなど、チームとしての総合力を発揮している。後半戦に迎える最初の相手は打撃好調の立大。さらに勢いを加速させ、悲願の“奪冠”へ向けて大きな一歩を踏み出したい。
[李翔恩]

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