8得点で慶大に快勝 先発・森が7回無失点/東京六大学準硬式野球春季リーグ戦

2025.04.26

 東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)制覇を懸け、迎えたヤマ場・慶大戦。ここまで好投を続ける先発の森慎之介投手(商4=佼成学園)は、この試合でも落ち着いた投球を披露し、7回無失点。打っては4番・鈴木朝陽内野手(法3=三重)が2安打2打点5出塁の大活躍を見せた。

◆4・5~5・25 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・26 対慶大1回戦(S&D昭島スタジアム)

○明大8―0慶大

 先発・森は初回から危なげなくテンポのいい投球を披露。「積極的に振ってくるチームなので、何とか変化球をストレートに見せるような、曲がり幅の小さい球で芯を外すことを意識した」と思惑通りにゴロの山を積み上げていく。4、5回裏にそれぞれ不運な形で走者を許すも、後続を打ち取った。7回裏には1死から3連打を浴び、満塁のピンチに。「正直腹をくくったというか、2点までは仕方ないと思って投げた。野手がよく守ってくれた」と最後は二塁手・満田悠生内野手(営4=中京大中京)が軽快に捌き、本塁を踏ませなかった。

 打線は2回表、1死から吉武航世外野手(文4=岩国)が四球で出塁すると、犠打で進めて2死二塁の先制の好機に。9番・福本真士外野手(営4=明大八王子)は空三振を喫するも、相手捕手が後逸し振り逃げを狙った。これが悪送球となり、二塁走者の吉武が生還。幸先よく先制した。5回表には無死二、三塁から鈴木がセンター方向に2点適時二塁打を放つ。「前の打席でもヒットが出ていたので、犠牲フライでいいくらいの楽な気持ちで打席に入れた」と振り返った。8回表にも打者一巡の2安打5四球でダメ押しの5得点を挙げた。

 9回裏には、降旗淳史投手(営3=松本一)が昨秋ぶりのリーグ戦登板を果たした。先頭に四球、1死から二塁打を浴びピンチを迎えたが「点差があったので落ち着いて投げられた。マウンドも久しぶりだったのでとても楽しめた」と自慢の速球で押し込んでいき、無失点で締めくくった。

 これでリーグ戦は半分が終了。明大は6戦5勝、勝ち点2で全勝の早大に次いで2位に付けている。悲願の〝頂〟まであと少し。最後まで選手たちは全力で戦い続ける。

[阿部倖明]

試合後のコメント

――今後への意気込みをお願いいたします
 「欲しいところで三振を取れるピッチャー目指していきたいです。ピッチャー陣としては本当にゼロでつないでいきたいと思います」

鈴木
――どのような気持ちで試合に臨みましたか。
 「ここまでに勝ち点を二つ取っていて、優勝するためには落とせない試合なので、絶対に負けられないと思って臨みました」

降旗
――リーグ戦初登板を振り返っていかがですか。
 「前回もベンチ入りしましたが、投げる機会がありませんでした。今回はその投げられなかった分、気合が入って、それがうまい具合に機能して全力で投げられました」