森が7回無失点の快投! 立大から勝ち点奪取へ弾みをつける/東京六大学準硬式野球春季リーグ戦

2025.04.13

 東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)、2週目の相手は関東地区大学選手権の決勝で下した立大。相手がリベンジに燃える中、先発の森慎之介投手(商4=佼成学園)が7回を無失点、被安打1に抑える投球で圧倒した。一方、打線は3回表2死一、三塁から河野壮希内野手(営4=明大八王子)の適時二塁打を皮切りに4得点。試合を通して投打がかみ合った明大は勝ち点獲得に向けて前進した。

◆4・5~5・25 東京六大学春季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼4・12 対立大1回戦(コトブキヤスタジアム)
○明大6―2立大

 「(変化球の制球は)今日は比較的良かった。キャッチャーとも変化球がいいときはコミュニケーションを取れて、しっかり(投球を)組み立てられた」と振り返った森。立ち上がりこそ味方の失策や四球でピンチを招くも、その後は圧巻の投球を披露した。2回以降は亘翔大朗捕手(理工3=大分上野丘)の盗塁阻止もあり、テンポのいい投球で三者凡退に。7回まで許した安打は一つで無失点に抑えた。

 一方、明大打線に火が付いたのは3回表。この回先頭の前國藤海斗外野手(政経4=明大中野)が左安打で出塁するなど2死一、三塁の好機をつくる。この場面で打席を迎えた5番・河野が浮いてきた変化球を捉え、適時二塁打を放ち先制に成功した。さらに、鳥越駿太郎外野手(政経3=桜美林)が適時内野安打、亘が2点適時三塁打を放つなど打線がつながり一挙4得点。「(相手投手が)いいピッチャーだったが、たまたま失投がきてそれをしっかり振り抜くことができた」(亘)。リーグ開幕戦から好投を続けている森を大きく援護した。6回表には先頭の三谷高慶内野手(農3=高知)が四球で出塁。福本真士外野手(営4=明大八王子)の送りバント、満田悠生内野手(営4=中京大中京)の右安打で1死一、三塁の好機に。続く成田昌司外野手(政経3=明大明治)の放った打球の間に三塁走者・三谷がホームを陥れ追加点。9回表には2死二塁から亘の適時打でダメ押しに成功した。

 8回裏には公式戦初登板となった​荒川佑太投手(政経4=金沢)がマウンドに。最初の打者は三ゴロで打ち取るも、2者連続で四球を与えたところで降板。「最初はテンポよく行けた。そのままのリズムで行きたかったが崩れてしまったのがもったいなかった。自分の武器のカーブを混ぜながらもっと勝負したい」と振り返った。後を受けたのはクローザーの小磯孝平投手(政経4=日大二)。四球で出塁を許すも後続を2者連続三振で打ち取りピンチを切り抜けた。9回裏には守備の失策が絡み2点を失ったが、6―2で勝利した。

 リーグ戦優勝を目指す上で立大から勝ち点を獲得したい明大。「2回戦を勝ち切らないと意味がない。チーム全体で勝てるように頑張っていく」(亘)。勝ち点の懸かる2回戦への気合は十分だ。

[堀口心遥]

試合後のコメント
荒川
――4年目でリーグ戦初登板となりましたが、投球を振り返っていかがですか。
 「やはり新人戦の時とは違って緊張感もあり、全日(全日本大学選手権)に向けて優勝も狙っているので、負けられない戦いだなと感じました」


――エースとして今後どのような投球をしていきたいですか。
 「自分が勢いをつけて、バッターが楽に打てるように完璧なピッチングをしていきたいです」

河野
――先制の適時打を放った打席を振り返っていかがですか。
 「球が浮いてきたので打ちました」

成田
――初回の最初の打席で粘って四球を選んでいましたが、何か意識していたことはありますか。
 「1、2番が結構早めに終わってしまって、(相手に)流れを渡したくなかったので、粘れて出塁できたのが良かったと思います」


――相手の盗塁を二つ刺していましたが、振り返っていかがですか。
 「チームが勝てればそれでいいので、自分の結果というよりかは、チームのことを意識してした結果がその2盗塁を刺せたので、これからも頑張ります」