
(6)明暗分かれた打撃陣

“明”
今一番波に乗っているのは間違いなく佐々木(政経4)だ。開幕カードの東大戦、2試合連続で左翼席に特大弾をぶち込んだ。春は開幕直前のケガでチームを離れたが、最終カードの法政2回戦で同点2ランを放ち復活。その後も全日本大学選手権の準々決勝、準決勝で本塁打を放っており、今季の東大戦を含め“4試合連続”で神宮にアーチを架けた。「昨季あまり出ていなかった自分が出ることで、代わりに出られなくなる人がいる。その分もしっかりしなくちゃ」(佐々木)。その強い責任感と長打力に、シーズン4本塁打を記録した2年前を超える活躍を期待したい。
また、昨季打撃が振るわなかった佐藤主将(政経4)は東大2回戦で3安打の固め打ち。小林(雄・政経4)も2試合連続で2安打と、本来のバッティングを取り戻しつつある。ラストシーズンを迎えた4年生たちの意地でチームを連覇へと導く。
“暗”
なんと言っても小道(法3)のケガが大きい。ちょうど開幕1週間前のオープン戦で右手を負傷し、開幕戦はベンチを外れた。2回戦は代走で出場したものの、まだ神宮ではボールもバットも握っていない。幸い次の慶応戦まで1週空く。昨季はトップに3厘差の高打率で、佐々木がいない間明治の4番としてチームを引っ張った背番号7。少しでも早い復帰が待たれる。
もう一人気になるのは、荒木(郁・営2)だ。この春すい星のごとく現れた若武者は、リーグトップの11盗塁と3割近い打率を残した。それだけに他大からのマークも厳しくなり、現在2試合を終えて6打数1安打とバットは湿っている。しかし、これを乗り越えてこそ実力は認められるもの。打席での強気な攻めだけでなく、塁に出てからも厳しいけん制に負けず、壁を破ってほしい。
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