新副将の一振りで決めた! 日本製鉄鹿島にサヨナラ勝ち/春季オープン戦

2025.03.26

 3月26日に行われた春季オープン戦・日本製鉄鹿島戦。明大は4回表に2点を先行されるも、榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)、内海優太外野手(商3=広陵)の活躍で同点に追いつく。最後は今年度副将を務める衛藤晃太内野手(営4=大分舞鶴)のサヨナラ適時打で接戦を制し、開幕に向けて好調ぶりを示した。

 リードオフマン・榊原は猛打賞を記録。3安打すべてが左翼への流し打ちとなり、確実性の高いバッティングを見せた。一方、4番の内海は攻守で躍動。2回裏にチーム初安打を放つと、4回表には右翼前への打球を素早く処理し、好返球で本塁を狙った走者を刺す。

 2点を追う猪軍団は6回裏、代打・宮田知弥内野手(商4=横浜)が安打で出塁すると、続く榊原が左翼の頭上を越える二塁打で好機を広げる。田上夏衣外野手(商2=広陵)の内野ゴロの間に1点を返し、なおも2死三塁。ここで打席に入ったのは内海。「チャンスをモノにするのが4番の仕事」(内海)。粘り強くボールを見極め、7球目を左前へ運び、試合を振り出しに戻した。

 同点のまま迎えた9回裏、先頭の木本圭一主将(政経4=桐蔭学園)が四球で出塁。後続もつなぎ、1死一、三塁の絶好機をつくる。打席には途中出場の衛藤。「自分の持ち味は勝負強さ。ここぞという時にチームに貢献したい」(衛藤)。3球目を力強く振り抜くと、打球は左翼へ弾み、劇的なサヨナラ打となった。

 衛藤のほかにも、岸本一心外野手(文3=横浜)が2安打、檜村圭吾内野手(営3=成田)が犠打を完璧に決めるなど、昨年度出場機会に恵まれなかった選手たちの活躍が光った。開幕まで残り約3週間。選手層の厚さが“奪冠”へのカギとなる。

[李翔恩]

試合後のコメント
衛藤
ーー最後の打席を振り返っていかがでしたか。
 「みんながつないで、いい場面をつくってくれました。最後はいいイメージだけをして、みんながつくってくれたことを忘れずに、打席に入りました」
ーー副将としての意気込みをお願いします。
 「何の実績もない自分を、指導者の方々が期待して選んでくださったと思います。その期待に応えられるように、チームの四冠のために、自分のできることは何でもするという気持ちで毎日取り組んでいます」

内海
ーー外野ではどんなプレーがしたいですか。
 「とりあえずミスはなしで。今日みたいな要所要所でバックホームを刺せたり、いいプレーができればと思います」
ーー4番として意識の変化はありますか。
 「チャンスで回ってくることが、これから多くなってくると思うので、1打席に対する集中力をもっと上げたいと思います」