
(3)野球大好き集団の強さの秘密
この部の強さの秘密とは一体――。
東府中の硬式野球部グラウンドの隣で準硬式野球部の選手たちが練習している。この日も朝早くから選手たちの威勢の良いかけ声が聞こえてきた。
明大付属明治高と時間を分けて利用している本学。「高校との時間合わせは大変」と決して良い練習環境とは言えないが、練習中の彼らの顔はとても活き活きしている。選手全員が真剣にそして楽しそうに練習する姿を見れば「選手全員仲良しです!」(古城・政経2)というのも納得がいく。「誰でもやる気があれば楽しくできるのが準硬式野球部」(古牧・文3)と、ここには野球初心者から甲子園出場者までさまざまな選手が在籍している。
簡単なストレッチを終えた選手たちは、キャッチボールへと移り、続いてノック、打撃練習とこなしていく。一見普通の野球部の練習と何ら変わりはない。しかしそんな中、選手の顔からは笑顔が絶えず、それでいてどこか緊張感もあった。その様子に「さすがだなって思いました」(本紙記者)。プレーはもちろん、選手の行動一つ一つに終始舌を巻いた1日だった。
練習終了後、「うまかったよ!」(相沢・商3)、「楽しかった!」(江川・法3)とかけられるねぎらいの言葉が、疲れ果てた明スポ仮入部3人組に再び元気を与えてくれた。

セカンドでノックを受ける本紙記者
練習中も上級生を中心に周りをしっかり見て、全員が声を出し合う彼らの姿は印象深い。「自分たちはただの仲良し集団じゃなくて、野球が好きな集団なんです」(江原主将・営4)。
野球が好き――彼らの強さの秘密はもしかしたらここにあるのかもしれない。
~「明スポ仮入部3人組」、体験してみて~
河合(文2)
「外野のノックで捕球できるか不安だったけど捕れて嬉しかったです。また部員さんが声をかけてくれて本当に楽しい時間が過ごせました。次の日は筋肉痛があったけど、貴重な体験になりました。部員さんに感謝したいです」
佐藤(商2)
「甲子園に出たこともある選手たちと一緒のグラウンドで野球をさせてもらって、とても貴重な経験ができました。すごく楽しかったです!機会があればまた参加したいです!」
大嶋(文1)
「実際に試合に出ている選手たちと同じ場所に立ってプレーすることができて楽しかったです。間近でみることによって一つ一つのプレーのレベルの高さを感じました。また練習を皆声を出して楽しそうにやってる姿が印象的でした」
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