大量10得点! 亜大を制し準決勝へ/関東地区大学準硬式野球選手権

2025.03.22

  関東地区大学選手権(関東選手権)準々決勝では亜大と対戦。相手に2点の先制を許すも、前國藤海斗外野手(政経3=明大中野)の適時打を皮切りに打線がつながり、最終スコア10―2の快勝となった。

◆3・10~24 関東地区大学選手権(早大東伏見グラウンド他)
▼3・21 準々決勝 対亜大戦(スリーボンドベースボールパーク上柚木)
○明大10―2亜大

 準々決勝の対戦相手は亜大。先発の德田叶夢投手(法3=高松商)は初回裏、先頭打者に安打を許し、続く亜大打線に先制点を許してしまう。一度タイムを挟むも崩れたペースは戻らず、押し出し四球でさらに1点追加。たまらず投手交代を迫られることになった。火消し役を任されたのは雨宮佑貴投手(総合1=甲府西)。以降5回までの登板で6奪三振、無失点と役割を果たし、亜大に再度流れを渡すことはなかった。「相手に流れが行きそうななか、初めてのロングリリーフで、無失点に抑えられたのは収穫」(雨宮)。

 続く2回表、明大攻撃陣も奮起する。打線がつながり、2死一、二塁の好機をつくり出すと、前國藤と満田悠生内野手(営3=中京大中京)が連続で適時打を放って同点に追いついた。「悪い流れを断ち切るために、食らいついたら当たったという感じ」(満田)。そして4回表、満田が放った安打を起点に出塁が続く。盗塁にも成功し、2死二、三塁の好機で打席に立ったのは4番・鈴木朝陽内野手(法2=三重)。低めの球を打って勝ち越しの適時打を放った。この一打で明大打線は完全に流れに手にする。続く5番・首藤諒祐外野手(総合1=川越東)、6番・鳥越駿太郎外野手(政経2=桜美林)も続き、合計3得点を上げた。

 リードを保ち迎えた6回裏、投手は雨宮から深瀬暖人投手(営2=三島南)へ交代。鋭いストレートを武器に相手打線を封じた。7、8回もそれぞれ1点を獲得し、確実にリードを広げていくと、9回表には河野壮希内野手(営3=明大八王子)がゴロで二塁走者を生還させ、さらに1点を追加。続く鈴木が右中間に追撃の適時二塁打を放った。鈴木は今試合4安打3打点の大活躍。「長打を打つタイプではないが、後続につなぐ4番としてチームに貢献していきたい」と語る。9回裏は小磯孝平投手(政経3=日大二)が抑え切ってゲームセット。準決勝進出が決定した。

 先制こそされたものの、その後は打線がつながり大差での勝利となった。準決勝の相手は昨年の関東選手権を制した中大。3安打1打点の活躍を見せた吉武航世外野手(文3=岩国)は「新体制になってから打倒中大を掲げて戦ってきた。全身全霊で戦いたい」と意気込む。頂点を目指して次戦も勝ち抜いてみせる。

[中村慈詠]

試合後のコメント
満田 
——今日の試合を振り返っていかがですか。
 「昨年の秋からやってきたことが少しずつ形になっている手応えはあります」

——中大戦への意気込みを教えてください。
 「日本一が目標なので明日も勝ってどんどん上り詰めていきたいです」

吉武
——今日の試合を振り返っていかがですか。
 「ここまで点を取れるとは思っていませんでしたが、全員で短くつなげる野球ができました」

鈴木
——今日の試合を振り返っていかがですか。
 「全日本(全日本大学選手権)に行くには負けられない試合だったので、全員で打線をつなげられたことはよかったです」

——中大戦への意気込みを教えてください。
 「今回のように、後続につないでいくことを意識して挑みたいです」 

雨宮
——中大戦への意気込みを教えてください。
 「今回のようにうまくはいかないと思うので、どれだけ失点を抑えていけるかを意識してやっていきます」