
早大に快勝! 新主将・山田聖がダメ押し本塁打/関東地区大学選手権
関東地区大学選手権(関東選手権)4回戦の相手は早大。今大会の山場となる。明大は序盤から得点を重ね、先発・伊藤彩斗投手(営1=土浦日大)らが好投。その点差を守り切り、準々決勝へ駒を進めた。
◆3・10~24 関東地区大学選手権(早大東伏見グラウンド他)
▼3・17 4回戦 対早大戦(横須賀スタジアム)
○明大9―3早大

絶好の野球日和のなか、迎えた因縁のライバル・早大戦。明大打線は序盤からテンポ良く得点を重ねた。2回表、先頭の4番・鈴木朝陽内野手(法2=三重)が安打で出塁すると、後続がつながり1死満塁の好機に。一打先制の場面で8番・亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)が犠飛を放ち、幸先良く先制した。
好打順から始まった3回表には、1番と2番が立て続けに出塁。3番・本宮渉内野手(情コミ3=都立昭和)はきっちりと送り、1死一、三塁。で迎えた鈴木が二野選で出塁し1点を追加した。その後も相手の失策が絡み、リードを4点に広げた。中盤にも毎回出塁するが、得点にはつながらない展開が続く。しかし、7回表には相手の失策にうまくつけこみ、亘らの適時打で2点を追加した。「今まで打撃でチームに迷惑をかけてきたので、何とかチームに貢献したいと思っていた。今回からバスターを取り入れてみて、それがはまって勢いに乗れた」(亘)。
3点リードで迎えた9回表、昨年の秋季リーグ戦でノーヒットノーランに抑え込まれた宮本投手との対戦に。1死一、二塁の好機で山田聖が振りぬいた打球はぐんぐんと伸びていき、ダメ押しの3点本塁打を叩きこんだ。打席を振り返った山田聖は「感触は良かった。去年の借りを返すことができたと思う」と笑顔を見せた。
この試合の先発は伊藤。安定感のある投球でアウトカウントを積み重ねてゆき、6回まで1失点に抑えこんだ。走者を背負っても調子を乱さず、相手に逆転の機会を与えなかった。しかし、2番手を任された吉田渉投手(政経2=明大中野)が早大に2点を許してしまう。それでも、火消しを任された雨宮佑貴投手(総合1=甲府西)が冷静な投球を見せ、流れを渡さなかった。「早大に流れがいきそうな中で登板して、自分の仕事をこなせたことへ達成感を感じる」(雨宮)。最終回は小磯孝平投手(政経3=日大第二)が危なげなく抑え、ゲームセット。
4打点の山田聖や最少失点に抑えた伊藤など、多くの選手が結果を残した今試合。3安打2打点と大活躍した亘は「関東選手権で優勝して、全日本(全日本大学選手権)へ出場したい」と意気込んだ。次戦はオープン戦で勝利している亜大。この好調を維持し『頂』を目指していく。
[中村慈詠]
試合後のコメント
山田聖
——主将としてのこの試合の総括をお願いします。
「関東選手権で全日本への切符を手に入れることが目標なので、試合を大切に、1点でも多く取ってチームを優勝に導きたいです」
亘
——試合の感想はいかがですか。
「早大戦が山場だとチームで話していたので、勝って次につなげられたと思います」
——バッテリーを組んだ伊藤とはどのようなコミュニケーションを取りましたか。
「相手のバッターの特徴や決め球を研究し、事前に話し合いました。それが実戦でも使えました」
伊藤
——早大相手にどのような心境で臨みましたか。
「去年のリーグ戦では春秋どちらも勝ち点を取れなかったので、今回こそは倒す勢いで投げました。」
——今後への意気込みをお願いします。
「自分自身の投球にももちろんこだわりますが、トーナメント形式の試合では最終的にチームが勝てばいいので、フォアザチームで明大らしい試合をしていきたいです」
雨宮
——投球の組み立てはどのようなことを意識していましたか。
「火消し役で登板することはわかっているので、内野ゴロか三振狙いで組み立てました」
——今年度の目標を教えてください。
「まずはこの大会を優勝して、全日本へ勝ち進むことです」
関連記事
RELATED ENTRIES