
関東選手権開幕! 創価大相手に初戦突破/関東地区大学準硬式野球選手権
新体制となり初めて迎えた公式戦。序盤は両者とも取っては取られる展開が続いた。しかし6回裏、三谷高慶内野手(農2=高知)の適時打で勝ち越しに成功。これを機に一気に流れをつかんだ明大は追加点を重ねていき、最終スコアは6―2。公式戦初戦を見事白星スタートで切った。
◆3・10~24 関東地区大学選手権(早大東伏見グラウンド他)
▼3・14 3回戦 対創価大戦(アイル・スタジアム浦和)
○明大6―2創価大

春の訪れを感じるような暖かさの中、関東地区大学選手権(関東選手権)が行われた。明大は昨年度の成績が考慮され、今大会はシード権により3回戦からのスタートとなる。
相手は昨年度、関東地区全日本予選会で8回コールド勝ちを収めた創価大。ところが序盤は思わぬ展開となった。先発を任された森慎之介投手(商3=佼成学園)は初回、先頭打者に四球を与えると続く打者に適時打を浴び、先制を許してしまう。一方で明大も負けじとその裏、鈴木朝陽内野手(法2=三重)の適時打などで同点に追い付く。しかし2-1と明大のリードで迎えた6回表、今試合最大のピンチを迎えた。2番手を任された德田叶夢投手(法3=高松商)が先頭打者に右安打を浴びると、一塁への悪送球も絡み、一気に無死一、二塁のピンチとなる。続く打者に適時打を浴び、同点に。一挙逆転の可能性があるこの場面で火消しを任されたのは雨宮佑貴投手(総合1=甲府西)。「1点が試合を動かすと思ったので、絶対に点は取られないように意識した」と続く打者を三振、投ゴロに抑え、見事ピンチを乗り切った。
そして6回裏、両者取っては取られる展開の中、先に拮抗(きっこう)を破ったのは明大。鳥越駿太郎外野手(政経2=桜美林)のフェンス直撃の二塁打などで1死一、二塁の好機をつくると、三谷の適時打で勝ち越しに成功。「自分で決めるよりかは上位打線につなぐ意識でやった」(三谷)。さらに「粘り続けて最後のインコースをうまく捉えられた」(首藤)と、7回裏には首藤諒祐外野手(総合1=川越東)の左適時打も飛び出し追加点を重ねた。8回裏には相手の失策の合間に2点を追加し、最終スコアは6―2。見事初戦突破を決めた。
新体制となって初めて迎えた今試合。主力であった4年生が抜け、スタメンには多くの新しい顔ぶれが見られた。今年度、チームをけん引する山田聖和主将(農3=東海大菅生)は今年の目標として「関東選手権を勝ち抜いて全国大会に出場し、日本一という形を取りたい」と強く意気込む。4月には新たな仲間も加わり、本格的な新体制が始まる。今年の準硬式野球部はどんな姿を見せてくれるのか。
[杉山瑞希]
試合後のコメント
山田
――春合宿ではチームとして何を意識して練習しましたか。
「新チーム後、投手や内野、外野でコミュニケーションというのを意識しています。まず自分たちを深く知るところから始めようというので今まで練習してきました」
――最後のシーズンになりますが、どんなシーズンにしたいですか。
「同期と試合に出て、勝って笑って終わりたいです」
三谷
――個人としては2安打となりましたがいかがですか。
「自分の結果はおいといて、チームが勝てたというのは良かったと思います」
雨宮
――今季初の公式戦で初登板となりましたが、投球を振り返っていかがですか。
「ピンチの場面で出してもらって結果を出せたのはすごくうれしいです」
首藤
――相手の印象はいかがですか。
「とにかくよく打つチームだなと思いました。8回連続くらい、先頭打者が出ていて苦しかったですけど、2点で抑えられて良かったです」
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