
近藤吏矩がバイタルネットに内定 準硬式野球から社会人野球に参戦
近藤吏矩投手(営4=札幌一)が株式会社バイタルネットの硬式野球部へ加入することが決まり、ホームページで発表された。バイタルネットは新潟県を本拠地に置き、昨年の社会人野球日本選手権にも出場。近年は準硬式野球経験者が硬式野球の舞台で活躍するケースが増える中、近藤も再び硬式野球の世界へ一歩を踏み出した。
力強い直球を投げ込むサイドスローの近藤は、通算で投球回に迫る奪三振数を誇り、先発、中継ぎ問わずチームに貢献した。ブレークした大学2年時は76イニングを投げて防御率2.61、WHIP(1投球回あたりに許す走者数の数値、1.2以下がエース級)は1.04で、完投も記録。3年時になると主に東京六大学リーグ戦の1戦目で先発を任され、2戦目には中継ぎとして複数イニングを投げるなど投手陣の中心に。4年時は「思うようなプレーもあまりできずに、一番悔しい結果で終わってしまった」と振り返りながらも、東京六大学秋季リーグ戦、最終戦となった早大2回戦では中継ぎとして2回を完璧に抑え、学生野球に別れを告げた。
近年、明大準硬式野球部の〝エース〟が硬式野球の舞台で躍進している。2022年に社会人野球の王子に内定し、おととしのドラフトで5位指名を受け、現在NPBの世界で活躍をしている髙島泰都投手(令4法卒・現オリックス・バファローズ)。さらに2024年7月に独立リーグへ入団後、13試合に登板し防御率1.65、4ホールドの成績を残した上井健太郎投手(令6農卒・現高知ファイティングドッグス)と、彼らの存在は大きい。
「(準硬式野球部での)4年間は今後つらい時も〝この4年間があったから〟と思える4年間だった。それを生かしてまた次のステージでも頑張っていきたい」。準硬式野球部での4年間を糧に、硬式野球の世界に挑む。
[堀口心遥]
◆近藤 吏矩(こんどう・りく)営4、札幌一高。ポジションは投手。上井投手が影響を受けた選手として、後輩にあたる近藤の名前を挙げた。178センチ、71キロ
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