課題多く残した秋季リーグ戦/東京六大学秋季リーグ戦

1999.01.01
課題多く残した秋季リーグ戦/東京六大学秋季リーグ戦
 春季リーグ戦を3位で終え、秋季リーグ戦に臨んだ本学。秋季は来年を見据え、下級生を多く起用するなど春季とはメンバーを大きく入れ替えて戦った。だが結果は勝ち点2の4位と低迷。下級生中心のメンバーで戦ったとはいえ、課題が多く残る結果になった。

 特に深刻なのは攻撃陣の得点力不足だ。勝ち点を落とした早大、法大、立大戦は1試合も4点以上得点できた試合が無かった。これでは投手陣が踏ん張っても、厳しい試合になってしまうだろう。結局、この3校からは1勝もすることができなかった。「まずはバッティング、この冬で打撃力をワンランク上げたい」と、来年主将としてチームを任される島本(商3)は語った。部員達も攻撃力には危機感を感じているようだ。

 だが、収穫もある。リーグ戦終盤、ここまで投手だった小野(情コミ1)が二塁手として出場して見事な守備を見せた。「1年生で試合に出ている選手には特に期待している。まだまだ伸びしろが大きいはずだから」(島本)。来年は今の1,2年生中心のチームになるため、下級生の活躍によるところは大きい。小野のように新しい選手が出てくることにより、チームは活気づいていくはずだ。

 今年は4年生の頑張りが大きかった。その“黄金世代”は来年もういない。「これからは足を絡めた攻撃をしていく。自分達の武器を使わないと」(島本)と、抜けた穴を埋めようとしている。新しい自分達のカラーが定着すれば、再び明治らしい戦いが見られるだろう。