連勝で春季リーグ開幕戦を飾る/東京六大学春季リーグ戦

1999.01.01
連勝で春季リーグ開幕戦を飾る/東京六大学春季リーグ戦
 開幕週が空き週だったため、1週間遅れて開幕した明大の初戦は東大戦。その東大に対し、本学は2試合共に二桁得点を奪うなど圧勝で勝ち点を獲得した。リーグ戦優勝、そして全日出場へ向けて最高のスタートを切った。

 1回戦は序盤にリードを許す展開に。しかし、2番手でマウンドに上った井上(農1)が好リリーフを見せ流れを引き寄せると、6回に一挙4点を奪い逆転に成功する。その後も追加点を重ね、まず本学が先勝した。続く2回戦はエース・稲葉(商2)が1失点で完投。打線も東大投手陣に24安打を浴びせる猛攻で30得点を奪い、難なく東大戦での勝ち点を決めた。「2戦目は稲葉もよく投げたし、足を使った自分達の野球ができた」(島本主将・商4)。

 この東大戦では多くの選手が出場、1年生も多く出場しながらもしっかりとした野球を見せ、今年の戦力の充実を印象付けた。次週の相手は昨秋の王者・立大。優勝のためには1戦たりとも負けられない。

~東大戦を終えた選手達のコメント集~

初戦、2戦目の2試合に先発した、投手・稲葉(商2)

―2戦目は完投して1失点のナイスピッチングでしたが、初戦(先発して2回5四死球、3失点)と違った点は?
 「東大戦ということで、少し上から見ていた感はありました。気持ちが入っていたかどうかの違いです。2戦目は自分の投球ができたと思います」。

―リーグ戦が開幕して、調子自体は?
 「調子は悪くないです。でも、今年は例え調子が悪かったとしても、悪いなりに投げなきゃいけないですね」。

―というのは?
 「やはり、エースとしての自覚を感じているんです。調子が悪くても、マウンドは1人で守り切る。だから、味方が点を取る前に点は取られたくない。ゲームの流れをつくるのがエースとしての仕事ですから」。

―これから、リーグ戦の相手も強くなっていきますが?
 「そうですね。ルーキーの井上(農1)も結果を出していますし、投手の人数が少ないのでお互い助け合いながらリーグ戦を戦っていければと思います」。

昨年の右から左への転向を目指す外野手・江原(営2)
―左打者になろうと思った理由は?
 「昨年、春も秋も右で打てませんでしたからね。同じ打てないなら、一塁に近い左打者になろうと思って(笑)。僕の持ち味は足なので、それがより生きると思ったんです」。

―左打者での今後の課題は?
 「まずは、左の精度を上げたいです。練習は全部左でやってるんですよ。でも、まだまだこれからですね」。

1戦目でルーキー井上を引っ張った捕手・内海(営2)
―井上投手は突然の登板でしたが?
 「そうだね。でも、崩れそうになっても自分で立ち直れたから良かったと思うよ」。

―何か気をつけたことは?
 「あまり準備できずに登板ってことで、普段と少しリードは変えた。でも、それ以上に井上がよく投げてくれたからね」。

―今のチームの雰囲気は?
 「かなりいいと思うよ。若いチームで、活気があるし。特に1年生がいいから、みんな切磋琢磨し合える環境になってると思う」。

―今の個人的な目標は?
 「どんどんアピールして、上を狙っていきたい。ほんと、(正捕手の)多胡(文3)さんを喰う勢いで頑張りたいと思います」。

島本主将(商4)
―東大戦、振り返ってどうでしょう?
 初戦は全然だめだったね。200点満点でも10点くらい。相手が東大ってことで、前の週の練習から気持ちが入ってなかった。それを引き締められなかったのは、主将の俺の責任だね。でも、2戦目はいい感じで自分達の野球ができたと思うよ。足も使えたし、スクイズとか細かいプレーもうまくいった」。

―投手陣はどうでしょうか?
 「初戦に稲葉を急遽リリーフした井上が良く投げたよ。稲葉も2戦目はエースの投球を見せてくれたから、心配はしていない。でもケガ人も多くて、その後の投手が今はいないんだ。由比藤(商3)に投げさせる訳にもいかないし(笑)」。

―関東選手権での3位、自信になりましたか?
 「自信にはなったね。でも、過信になっちゃいけない。俺達は必死に頑張らないと勝てないチームなんだ。それを、勘違いしないようにしたい」。

―新1年生も多く試合に出場していますが?
 「みんなよくやっているよ。一般入部で後から入って来た選手もいい動きをしている。これからが楽しみだね」。

―次週の立大戦へ向けて、今週の過ごし方は?
 「まずは、サインプレーの確認をもう一度やる。まぁでも、これからが本番だから。来週もしっかり勝って、勢いをつけてリーグ戦を進めたいね」。

準硬式野球部の次戦の日程は・・・
4月29日 対立大1回戦 上柚木球場 10:00~
4月30日 対立大2回戦 法大多摩グラウンド 13:00~