ルーキー特集(10)

1999.01.01

チームに信頼される捕手へ 川辺健司

 毎年多くの投手が入部してくる本学硬式野球部。しかし、良い投手を生かすも殺すも捕手次第である。日大藤沢高時代は強肩強打の捕手として平成19年の春の選抜に出場。将来の正捕手候補として期待が懸かる川辺健司(商1)を、今回はクローズアップした。

 今回、夏の高森合宿のメンバーには惜しくも選ばれなかったが、「東京で試合に出て、少しでも多く経験を積んでほしい」と、合宿メンバーに選ばなかった理由を、善波監督はこう話してくれた。監督も期待を寄せる捕手の1人である川辺。高校と大学の投手の違いを聞いてみると、「大学のピッチャーは力だけでなくうまさがある」。ブルペンで投球を受けていると一段階レベルが上と感じるのだという。

 そんな川辺だが、ブルペンで投手の球を受ける際に、必ずやっていることがあるという。それは、常に試合でリードをしている姿をイメージしながらブルペンで投球を受けることだ。「明治には色んなタイプのピッチャーがいる。ピッチャーに合わせて試合と同じようにブルペンで受けていれば、ピッチャー陣に信頼されるキャッチャーになれるはず」。

 現在、本学の捕手は主に中野(政経4)、田島(一・商4)といった上級生が務めていて、来季のレギュラー捕手には十分チャンスがある。「ピッチャーだけでなく、ベンチや明治ファンにも信頼されるようになりたい。そして、自分がマスクをかぶっているときに優勝」。

 春季リーグでは、野村(商1)や柴田(文1)がルーキーながらも活躍をした。川辺が信頼される捕手になり、バッテリーを組むようになったとき、野球部の黄金期が来る。

◆川辺健司 かわべけんじ 商1 日大藤沢高出 180cm・78kg 右/右 捕手
目標としている選手は横浜ベイスターズの黒羽根利規選手。中学、高校と一緒に野球をやっていて、常にプレーの手本にしていた。

 次回のルーキー特集最終回は8月23日、取材後記の予定です。