ルーキー特集(7)

1999.01.01
 落ち着いた雰囲気を持つ阿部寿樹(情コミ1)。甲子園出場は果たせなかったものの、岩手の名門である一関一高で、走攻守を兼ね備えたショートとして昨年のドラフト候補にも挙がり、注目を浴びた。だが阿部はもともと進学しか考えていなかったという。明治を選んだのも、六大学野球に憧れを持ち神宮でプレーするためだった。そんな彼の神宮デビューは早く、6月の新人戦。「神宮には神宮の雰囲気があって、慣れないし緊張した」とその時の心境を振り返る。

 今回、取材にうかがった時には夏季オープン戦の1軍に召集され、また8月上旬にあった高森キャンプのメンバーにも入った。阿部にかかる期待が大きいことが見受けられる。同じポジションには、春季リーグ戦で大活躍をした荒木(郁・営2)が陣を据えている。「荒木さんはすごいですよ」と、身近に尊敬できるライバルがいることも阿部にとっていい刺激となっているようだ。

 そんな阿部も卒業後は、プロ野球を目指している。「地元だし、楽天を応援しますね」。しかしプロ野球を目指しているとはいうものの、まだ大学生。前期のテストについて聞くと「授業自体はまじめに受けているので単位の心配はありません」と、頼もしい言葉が返ってきた。レポート作成も同じ学部の福元(情コミ1)や難波(情コミ1)とともに、パソコン室にこもって仕上げたという。野球と勉強、文武両道を4年間通して成し遂げてもらいたい。

 野球部の仲間と充実した日々を送る中、今まで親任せにしていた洗濯などで、親のありがたみも感じつつ、毎日の練習に励んでいる。4年間の目標は「まずはチームの足を引っ張らないようにすること。そしてリーグ戦に出場すること」。目標を体現し、阿部が神宮で走攻守に活躍する姿に期待したい。

◆阿部寿樹 あべとしき 情コミ1 一関一高出 184㎝・75㎏ 右/右 内野手

 普段の生活の中でチャレンジしてみたいことは?という質問に「サーティーワンのアイスクリームを制覇する!」と答えた阿部。「まだどれがお気に入りとかわからないんですけどね。でも4年あればできると思います!」と意気込む。みなさんぜひおすすめメニューを紹介してあげてください!

 次回のルーキー特集第8回は8/17、竹田育央(文1)と柴田章吾(文1)の予定です。