優勝パレードに沸いた駿河台

1999.01.01
 六大学野球春季リーグ戦、見事優勝を果たした硬式野球部の優勝パレードが、6月6日午後5時より明治大学駿河台校舎周辺にて行われた。1000名以上もの学生と70名近くの教職員が集い、紫紺に染まったアカデミーコモン。熱く夕日が照らす中、納谷学長先生らを乗せたオープンカーがパレードの先頭を切ってスタートした。続く2台目には善波監督、鈴木コーチ、後藤コーチ、佐藤主将(政経4)が乗り、計7台のオープンカーに主力メンバーが乗った。「自分は学生なのに手なんて振っていいのかなと戸惑った」(岩田・営4)ものの、「最高だった!クラスの友達とかも見に来てくれて嬉しい」(小林雄・政経4)と喜んだ。そしてオープンカーの後ろには硬式野球部の部員、応援團、学生と続き、長蛇の列ができた。

 行列は明大通りのアカデミーコモンを出発点に、御茶ノ水駅の横を通って本郷通り、靖国通りと行進していった。沿道には人が溢れ、学生のみならず交友や町民、サラリーマンなど多くの人がMの旗を振り、祝福した。御茶ノ水駅の横の通りでは、2階の飲食店から紙吹雪が起こり選手のテンションも上がる。「イエーイ!」「おめでとう!」「ありがとうございまーす!」と飛び交う歓喜の声。駿河台が明治一色になった。

 パレード後、リバティホールにて祝勝会が開催された。会場には人があふれ、立ち見も続出。納谷学長の挨拶をはじめ、善波監督、佐藤主将、副将の中野(政経4)、池田(法4)、岩田、梅田(政経4)、学生コーチの和田(営4)がそれぞれ喜びを語った。
「優勝できたのは皆さんの応援があったからこそ」(佐藤主将)
「全日本選手権でも一番になって、明治が日本一だと証明します」(梅田)
「神風(応援曲)の応援の時、タオルをまわす人々で埋まった応援席を見て胸が熱くなった…」(和田学生コーチ・営4)。

 硬式野球部の選手紹介の後には応援團によるチャンスパターンメドレーが披露された。会場は神宮の応援席にも勝るほど盛り上がり、選手たちも大はしゃぎ。そしてなんと、代打の切り札として活躍した福谷(文4)がチアリーダーのダンスに混ざり、その完璧なダンスに会場は釘付けとなった。

 そして全員が肩を組み、校歌を斉唱。最後にはエールを送り、全日本選手権での健闘を祈った。学生と選手、そして大学が一体となって行われた優勝パレード。優勝未経験の学生、そして選手にとって忘れられない1日となったことだろう。10日から始まる全日本選手権でもまた、神宮を紫紺に染め上げよう!明大生なら神宮へ。そして今度は明治が日本一になる瞬間を見に行こう。

☆もう一つの祝勝会☆

 パレード、祝勝会後にアカデミーコモンにて大学主催の祝勝会が開かれた。善波監督は無事にパレードを終え、ほっとした様子だった。また、主力メンバーは目の前に並んだご馳走をほう張り、グラウンドの上とはまた違った表情をのぞかせていた。中でも大人気だったのがチョコレートフォンデュマシーン。六大学野球連盟のファン投票で見事1位に輝いたエース岩田もチョコレートフォンデュに夢中になった。勝利の美酒に酔いしれた選手たちも明後日からは毎日朝4時起きで練習に励む。気持ちを切り替え、全日本の頂を狙う。

[田澤美雪]