
山田聖がダブルヘッダーで5出塁! 全関東選抜はワイルドカードで準決勝へ/全日本大学9ブロック対抗大会
全国を9ブロックに分け、その地区の代表選手たちが日本一を懸けて争う全日本大学9ブロック対抗大会。大会5連覇を狙う全関東選抜には田村陽大内野手(農4=花巻東)と山田聖和内野手(農3=東海大菅生)が選出された。この日は予選リーグ戦2試合が行われ、1勝1分けとしたチームは得失点差で2位となったものの、ワイルドカードでの準決勝進出を決めた。山田聖は2試合ともスタメン出場し計2安打3四死球。田村は第2試合に5番・一塁手としてスタメンを張った。
◆11・15~11・21 全日本大学9ブロック対抗大会(阪神甲子園球場他)
▼11・16 予選リーグ戦(俣野公園・横浜薬大スタジアム)
〇全関東選抜6―0全北信越選抜
全関東選抜2―2全東海選抜

全北信越選抜との初戦は田村、山田聖がそろって先発出場を果たした。今年度の田村は投手としての起用が多かったが、今試合では5番・一塁手として出場。「長打という部分で自分のことを評価していただいた」と話した田村だったが、自慢の打棒は影を潜めて5打数無安打に。それでも守備では強いゴロを華麗にさばき、久々の一塁手としての出場もブランクを感じさせないプレーを見せた。一方の山田聖は9番・二塁手として「塁に出ること、上位に回すことをできた」。第1打席から「3年生の意地を見せようかなという気持ちで」安打を放ち、その後の先制点につなげた。その後も四死球で2度出塁。6―0でチームの勝利に貢献した。
2試合目終了後からおよそ30分後、2試合目の全東海選抜戦が開始。田村はベンチ、山田聖が続けて9番・二塁手でスタメン入り。全関東選抜は2回裏に1死満塁の好機をつくり、打席には山田聖。ここで出されたサインはスクイズ。カウント1―2からバットに球を当てるも一飛になり、三塁走者も戻り切れず併殺に。「相手投手も球が良かったので、なかなか自分の技術も上回ってなかったなというのは感じた」(山田聖)。試合は両先発の好投が光り、8回表終了時点で1―2。迎えた8回裏、2死ながら二塁に走者を置き、打席には再び山田聖。「(今回)9番に置かれた意味、監督の意図を読み取れた」とつなぐ意識で冷静に四球を選び、1番の松本京大(国士舘大)の同点打を呼び込んだ。試合は2―2で終了し、得失点差で全関東選抜は2位に。予選リーグ戦1位のチームのみ準決勝に行けるが、ワイルドカード1枠を勝ち取って準決勝進出が決まった。
今年度の決勝の舞台は初めて阪神甲子園球場で行われる。「5連覇が懸かっているので、意地でも死ぬ気で勝ちにいきたいと思う」(田村)。首の皮一枚つながった全関東選抜。全九州選抜との準決勝に勝利し、甲子園行きの切符をつかみ取りたい。
[北原慶也]
試合後のコメント
田村
――5連覇へのプレッシャーはありますか。
「ここまでプレッシャーという感じはなく、関東のすごい選手たちが集まっているので、 そこまで気負うことなく普段通りのプレーをできてるかなという感じです」
――チーム内で特に印象的だった選手はいますか。
「やっぱり功刀(史也・中大)じゃないですか。主将で守備でも打撃でもいいプレーをして、チーム引っ張ってるなとかっこいいなと思います」
山田聖
――チームの仲はいかがですか。
「中大にも知り合いがいたりするので、顔は知っていたというか。結構フレンドリーにみんなと接することができたので、すぐにチームの輪に入ることができました」
――二塁手としてのスタメンでしたが、ご自身にとってはどのようなポジションですか。
「高校で甲子園とかでも守ったりはしていたので、別に苦でもなく。普段ショートを守っていますけど、セカンドも一応できてるので、大変ではなかったです」
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