伊藤の壁高く早大に完敗 優勝逃す/東京六大学秋季リーグ戦

2024.11.12

 慶大が2連勝し迎えた早大との優勝決定戦。先発・毛利海大投手(情コミ3=福岡大大濠)が早大打線に捕まり先制点を献上すると、代わった千葉汐凱投手(営4=千葉黎明)の四球が絡み5回裏に3点を奪われる。早大エース・伊藤樹投手を前に打撃の結果が振るわず、点を奪取できないまま試合を終えた。

(明)●毛利、千葉、山田、藤江、浅利―小島河
(早)〇伊藤樹―印出
【安】(明)3(早)10
【二】(明)小島河(5回)(早)吉納(5回)小澤(5回) ◇残塁2 ◇失策1

 今季7回目の先発となった毛利。2回裏、先頭打者に安打で出塁を許すと連打を浴び、先制点を与える。3回裏も2死三塁に走者を進め、いつ追加点が入ってもおかしくない展開が続く。4回裏からは4年生投手陣の継投で戦う。まずマウンドに上がった千葉が4回裏に2死一、二塁のピンチを背負うも二つの三振を奪い切り抜ける。しかし5回裏、二つの四球で1死満塁と、ピンチの場面に二塁打を浴び2点献上。ここで山田翔太投手(国際4=札幌一)に代わるもこの回、計3失点で点差が広がる。6回裏からは明大エース・藤江星河投手(政経4=大阪桐蔭)、8回裏からは今季の守護神・浅利太門投手(商4=興国)が安定した投球を見せ無失点で抑えた。

 早大は明大打撃陣の宿敵・伊藤が登板し完投。放った安打は小島大河捕手(政経3=東海大相模)の二塁打、直井宏路外野手(商4=桐光学園)と木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)の安打とわずか3安打。九つの三振を奪われ、今季はリードを奪えないまま早大に完敗した。

 2敗1分けの悔いの残る結果で終えた秋季リーグ戦の早大戦。優勝決定戦として再び宿敵の相手と対戦するも勝利を挙げられないまま〝チーム宗山〟は終戦となった。

[小松錦葵]