下級生の活躍光る 法大に先勝/東京六大学秋季リーグ戦

2024.11.03

 秋季リーグ戦ラストカードとなる法大戦。前半は両先発の好投でスコアボードにゼロを刻む。7回表、先頭打者の小島大河捕手(政経3=東海大相模)が左前安打で出塁すると、榊原七斗外野手(情コミ2=報徳学園)が右中間へ適時三塁打を放ち待望の先制点を獲得する。続くバッターの宮田知弥内野手(商3=横浜)は初球を完璧に捉えライトスタンドへ放り込んだ。7回裏すぐさま反撃され2点を返されるも、9回表に1点を追加し4―2で先勝。勝ち点獲得へ一歩近づいた。

(明)毛利、千葉〇、菱川、浅利―小島河
(法)篠木●、安達、山城―中西祐、吉安
【安】(明)7(法)5
【本】(明)宮田(7回)
【三】(明)榊原(7回)
【二】(法)藤森康(5回)◇犠打4 杉崎(4回)、飯森(6回)、木本(7回)、宮田(9回) ◇併殺0 ◇残塁6 ◇盗塁0 ◇失策0

 試合前半はこう着状態が続いた。先発・毛利海大投手(情コミ3=福岡大大濠)が5回を無失点の完璧な投球で終える。一方で法大の先発・篠木投手も気迫あふれる投球で明大打線を5回1安打に抑える好投を繰り広げる。このまま投手戦が続くかと思われたが、7回から試合が動く。先頭打者の小島が逆方向への巧打で出塁。木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)が犠打で小島を二塁へ送り、1死二塁の場面で榊原が右中間へ大きな三塁打を放ち先制する。なおも攻撃は終わらない。2点先取直後に8番・宮田が甘く入った初球を逃さず捉え2点本塁打を放ち、うれしい追加点が生まれる。

 7回裏、3点と大きな援護をもらった千葉汐凱投手(営4=千葉黎明)は四球と右前安打を許し2死二、三塁とすると右前適時打を放たれ2点を献上する。しかしその後は追加点を許さず、明大リードのまま最終回に突入する。9回表、先頭打者・榊原が内野安打で出塁し2死三塁とすると1番・直井宏路外野手(商4=桐光学園)がこの試合3本目の内野安打で1点を追加し、4―2で勝利を挙げた。

 今年度最後のカードとなる法大戦。優勝の可能性がわずかながらに残されている中で、2連勝して望みをつなげたい。

[平良有梨奈]