
法大にサヨナラ負け 惜しくも決勝進出を逃す/秋季木村杯新人戦
今年度最後の試合となる秋季木村杯新人戦。明大はシードで準決勝からの出場となった。中盤まで両者ともになかなか走者の出ない展開が続く。このまま延長戦突入かと思いきや、6回裏に法大が先制。それを追うように明大も8回表に相手の失策も絡み同点に追い付いた。しかし同点で迎えた9回裏、捕逸によって法大の三塁走者がホームイン。無念の敗北を喫した。
◆10・19~10・27 秋季木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・26 2回戦(駒沢オリンピック公園硬式野球場)
明大1―2×法大〇

「今年の公式戦はこの大会が最後なので、まずはこの初戦、本当に全員で勝ちにいくことを意識してマウンドに上がった」(伊藤彩斗投手・営1=土浦日大)。先発でマウンドに上がった伊藤は6回裏途中まで登板。堅実な投球でカウントを積み上げていった。何度か走者を背負う場面もあったが、バッテリーを組んだ亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)のサポートもあり、5回裏まで無失点で抑えた。亘は「走者を意識するあまりカウントを悪くしてしまうのが一番良くない。変化球で早めに追い込んだり、走者が動きそうなときは外したりするように意識した」と振り返る。
伊藤、亘バッテリーを中心とした好守備の一方で、攻撃面の苦しさが目立った。この試合通して安打は2本のみ。この試合唯一の得点も相手の失策によることからも、打撃力の無さを痛感させられる。「ロースコアの展開でヒットがなかなか出ず、ピッチャーに頼る形になった。それで後半にもつれてしまった」(亘)。
試合は同点で9回裏にもつれ込んだ。失策と暴投が重なり、2死二塁の状況に。ここで投手が降旗淳史投手(営2=松本一)から深瀬暖人投手(営2=三島南)へ交代。延長戦へつなぐかと思われたが、初球から暴投。2死三塁まで追い込まれる。そして2球目は中村の捕逸により三塁走者が生還しサヨナラ。2連続の失策で相手に得点を献上する形になった。
今年度最後の公式戦である本大会は何とも悔しい結果で終わった。三谷高慶主将(農2=高知)は「ミスしたチームが負けるということがよく分かった。サヨナラされた最終回もミスから始まってミスで終わった。対して法大はミスをしても次のプレーに引きずることはなかったので、向こうのチームのいいところも学んで今後に生かしたい」と前向きに分析する。これから充電期間に入る準硬式野球部。攻撃面の課題を克服し、来年度は攻守そろった明大ナインの姿を見せてほしい。
[中村慈詠]
試合後のコメント
三谷
――今回の試合を振り返っていかがですか。
「自分たちは打撃力が低く、その分守備で勝たなきゃいけないと考えています。今回は最小失点で抑えられたので試合運び自体は良かったです」
――チームメートへ声掛けする姿も目立っていました。主将としてどういったことを意識していますか。
「物事を俯瞰(ふかん)して考えられるのが自分の強みだと思うので、積極的に声掛けしてゲームコントロールをするように意識していました」
亘
――今回の試合での収穫と課題を教えてください。
「守備はまとまってきたと思います。バッティングで点が取れないことが明大の課題なので、あとはそこを鍛えるだけかなと思います」
――これからの意気込みを教えてください。
「来年の関東選手権や春季リーグに向けて、今から体の強化やバッティングの強化に取り組んでいこうと思います」
伊藤
――今試合の投球内容を振り返っていかがでしたか。
「今年度はあとこの大会だけなので自分がもう一回チームを勝たせるピッチングをしようと心がけて投げました」
――今後取り組みたいことを教えてください。
「この冬は誰よりも練習して、2月からの関東選手権ではレベルアップした伊藤彩斗の姿を見せたいです」
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