4時間半超える激闘の末引き分け/東京六大学秋季リーグ戦

2024.10.21

 1回戦を落とし、勝ち点奪取そしてリーグ優勝に向け絶対に負けられない一戦。6回表に3点を先制されるが、7回裏に本塁打と適時打で同点に追い付く。試合は延長戦にもつれるも、両投手陣が踏ん張りドローに終わった。

(明)毛利、大川、千葉、浅利、山田―小島河
(早)宮城、鹿田、香西、田和、安田―印出
【安】(明)9(早)11
【本】(明)木本(7回)
【三】(明)飯森(1回)
【二】(明)飯森(3回、10回)(早)印出(6回)小澤(6回)◇犠打0 ◇併殺1 ◇残塁10 ◇盗塁0 ◇失策0

 先発を任された毛利海大投手(情コミ3=福岡大大濠)は5回無失点の好投を見せる。しかし打線が宮城誇南投手(早大)を前に好機を生かせず、無得点で試合は後半戦へ。すると6回表から毛利に代わって登板した大川慈英投手(国際3=常総学院)が連打を許し、2点を先制される。1死二、三塁で千葉汐凱投手(営4=千葉黎明)にマウンドを託すも早大打線の流れを断ち切れず、計3失点を献上した。

 3点を追う明大は7回裏早大の継投のスキを突き、先頭打者の木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)が初球をレフトスタンドに突き刺した。勢いそのまま代打の吉田匠吾内野手(文3=浦和学院)が2死から中前安打を放つと、続く直井宏路外野手(商4=桐光学園)が四球でつなぐ。飯森太慈外野手(政経4=佼成学園)の放った打球が左翼線に落ち1点差に迫ると、宗山塁主将(商4=広陵)の右前適時打で一気に同点とした。

 以降は両者譲らぬ展開で延長戦へ突入。8回表から登板した浅利太門投手(商4=興国)は150キロを超えるストレートを立て続けに投じ、11回途中まで六つの三振を奪い無失点に抑える。一方の打線は、10回裏、ここまで3安打と好調の飯森が二塁打で出塁し、宗山が敬遠で無死一、二塁とサヨナラの好機を演出するも後続が倒れる。その後は凡退が続き、4時間35分にも及ぶ緊迫した大熱戦は3―3の引き分けで幕を閉じた。リーグ優勝へ落とせない両軍の戦いは明日に続く。

[塩谷里菜]