森が好投見せるも早大に完封負け/東京六大学秋季リーグ戦

2024.10.20

 リーグ戦最終カードとなる早大1回戦を迎えた。上位に食い込むためには負けられない今試合。先発の森慎之介投手(商3=佼成学園)が7回1失点の好投を見せたものの、早大の堅固な守備により得点ができず。0―1と完封負けを喫した。

◆8・31~10・27 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・19 対早大1回戦(早大東伏見グラウンド)
 明大0―1早大〇

 「ピッチャーのリズムから試合をつくって、打撃もつなげていこうと話していたが、うまくかみ合わずピッチャーに頼る形になってしまった」(亘翔太朗捕手・理工2=大分上野丘)。1回裏、先発でマウンドに上がった森は相手の犠打により先制点を献上するも、その後は後続を打ち取り最少失点で切り抜ける。その後も走者は背負うものの、粘りの投球を見せ7回1失点の好投を見せた。「打たれはしたが、要所を抑えられたおかげで最少失点に抑えることができた」(森)。

 一方、打線は先発の町田倖大投手(早大)の好投に苦しむ。「ストレートとツーシーム主体のピッチャーで、タイミングをずらしてくるので、いざ打席に立つとみんなフライを上げて凡退が多かった」(亘)。6回まで3安打と、終盤まで攻略の糸口をつかめずにいた。

 転機が訪れたのは6回裏。1死二塁のピンチを背負うも、投ゴロと走塁死の併殺に抑え、流れを明大に向けた。すると7回表には安藤朗内野手(政経4=日大二)の安打と四球により、今試合で初めて得点圏に走者を進めた。しかし、続く亘が二ゴロに打ち取られ好機を活かすことはできなかった。8回裏のマウンドに上がった小磯孝平投手(政経3=日大二)も無失点の投球を見せたが、打線は応えることができず。0―1で無念の敗北となった。

 「明日負けてしまうと4年生の最後の試合になってしまうので、明後日の月曜日まで最後は勝ち切ろうと思っている」(亘)。早大2回戦では打線の奮起へ期待がかかる。

[菊池紗更]

試合後のコメント

――ほぼ順位が決まっていて難しい試合だったと思いますが、試合前はどういった話し合いをされましたか。
 「4年生の最終戦ということもあって、先週も法政に2連敗して負けていたので、最後はしっかり勝ち切ろうというふうにチームで話し合っていました」

――7回のチャンスで回ってきた打席を振り返っていかがですか。
 「前の打者がフォアボールで出て、ファーストストライクをすごく狙っていたんですけど、1球インコースを見逃してしまいました。それで自分の中でもすごい焦りが出て、ワンボールワンストライクで外の緩い球に手を出してしまって、本当に打った後はとても後悔したんですけど、そういうチャンスの場面でことごとく自分は凡退してきたので、明日以降来年につながるようにもっと練習していきたいと思います」


――今回の自身の投球についてお願いします。
 「早稲田さんのバッターは一発があるバッターなので、厳しいところを攻めようと思ったんですけど、要所要所甘い球が打たれてしまったので、そこは反省するべきだなと思っています」

――次回に向けての意気込みをお願いします。
 「もう負けられないので、一球入魂でいっていきたいです」