
自然体で頂点へ・池田樹哉/東京六大学春季リーグ戦

まず初回一死三塁から変化球をうまくすくい上げ、ライトへ先制タイムリー。さらに3回には「無心で打った」と高めのボール球を思いっきりたたくと打球はライトスタンドへ。「神宮第1号」となる2ランホームランは貴重な追加点となった。
ここまで全試合に先発出場し、375.とリーグ5位の高打率をマーク。「自分が決めようと大振りするのではなく、つなぐ意識を持つようにした」ことが好結果につながっている。コーチ時代からその打撃センスを高く評価していた善波監督も「安心して見ていられる」と全幅の信頼を寄せる。
実は開幕前は不安もあった。昨年までのリーグ戦安打数はわずかに1本。今季はオープン戦からレギュラーの座をつかんではいたものの、経験がモノをいう神宮においてその活躍は未知数だった。だが今では「この調子でコンパクトに振っていけば大丈夫」と試合を重ねるごとに自信を深めている。
「あまり考えないようにしてやっていきたい。そうすれば結果も付いてくると思う」。GWの空き週も特別なことは行わず、体力面の練習に重点を置いた。これから佳境に入るリーグ戦。だが池田はこれまでと変わらず、あくまで自然体で頂点を目指す。
◆池田樹哉 いけだたつや 法4 愛工大名電高出 183cm・83kg
各試合の成績
東大1回戦 6番右翼 二安打 左飛 四球 右前2点適時打 遊飛
東大2回戦 6番右翼 二飛 投ゴロ
慶応1回戦 6番右翼 三振 右飛 一ゴロ
慶応2回戦 3番右翼 右前適時打 右2点本塁打 四球 左飛
慶応3回戦 5番右翼 一ゴロ 三振 中前打 中前打
今季成績(5月5日現在) 打率375.本塁打1打点5出塁率444.
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