
土壇場で追い付くも 延長戦を制せず/東京六大学秋季リーグ戦
リーグ戦優勝に向けて明暗を分ける第6週。明大は法大1回戦に臨んだ。3回裏に成田昌司内野手(政経2=明大明治)の犠飛で先制に成功するも、中盤に投手陣が踏ん張れず追う展開となる。9回裏、2死から田村陽大投手(農4=花巻東)が2点適時打を放ち延長戦に持ち込むも、10回表に勝ち越しを許し敗北を喫した。
◆8・31~10・27 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)
▼10・6 対法大1回戦(早大東伏見グラウンド)
明大3―4法大〇

先発の森慎之介投手(商3=佼成学園)は上々の立ち上がりを見せた。2回表までを三者凡退に抑え、3回表には成田と前國藤海斗外野手(政経3=明大中野)の好守もありテンポのいい投球を披露。その裏1死から四球で出塁した前國藤が盗塁を仕掛けると、相手の失策も絡み1死三塁の好機を迎える。成田の放った左方向へのフライで、三塁走者・前國藤が生還。「もう少し大きいフライを打ちたかったが、前國藤さんの足が速かったので(点数が)入った」(成田)と先制に成功する。しかし4回以降は相手先発・遠藤優介投手(法大)から得点を奪えず、8回まで1得点に抑え込まれた。
先制した直後の4回表、森が1死三塁から適時打を打たれ同点に。5回表には2死一、三塁となった場面で小磯孝平投手(政経3=日大二)が登板するも適時打でリードを許した。3番手の近藤吏矩投手(営4=札幌一)は6回表に本塁打を浴び1-3となる。7回以降は近藤と松浦寿和投手(法4=明大八王子)が無失点と好投。「守備のうちから攻撃につながるリズムをつくるというのができたと思う」(松浦)。
相手投手が変わった9回裏、2死から打線がつながる。宇津木一朗内野手(営4=川越東)が四球を選び出塁。続く山田聖和内野手(農3=東海大菅生)の左安打、亘翔大朗捕手(理工2=大分上野丘)の四球で2死満塁の好機となる。この場面で打席に立ったのは代打・田村。「打てる気しかしていなかった。同点まで追い付いて次の打者につなごうと思った形がセンター前にいってくれた」と2点適時打で追い付き、勝負の行方は延長戦へ。
迎えた10回表、5番手の田村が2死から2者連続四球でピンチを迎え「詰めの甘さが出た」と続く打者に勝ち越しの適時打を浴びた。明大はその裏、1死から成田がヘッドスライディングで内野安打をもぎ取るも、後続を抑えられ無得点。1点差の接戦を落とす悔しい敗戦となった。
「明日、明後日(の試合で)勝って、勝ち点を3にして最終戦の早稲田に進められたらなと思う」(田村)。リーグ優勝に向けて勝ち点が欲しい法大戦。今後の順位を左右する明日の2回戦で勝利をつかめるか。
[堀口心遥]
試合後のコメント
田村
――春季リーグ戦の法大戦では無安打でしたが、何か対策は行いましたか。
「法政の投手は球も速いし、変化球もキレていていい投手がそろっているので、練習で機械を使って速い球を見たりして対策をしました」
松浦
――試合を振り返っていかがですか。
「9回裏に入って3-1で負けていた時、少し厳しいかなとは思ったんですけど、そこで2点取れたというのは今日一番大きな収穫だったなと思います」
成田
――2安打でしたが、打撃を振り返っていかがですか。
「先発ピッチャーは球が速かったので、ストレートに合わせられなかった中で変化球を打てたのが良かったかなと思います」
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