
執念でつかんだ勝ち点 慶大と延長戦に及ぶ激闘/東京六大学秋季リーグ戦


リーグ優勝へ向け絶対に落とせない慶大との一戦。先発の両投手が安定した投球を見せ6回まで両チーム無得点の展開に。7回表、1死二塁の場面で木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)が右中間へ二塁打を放ち試合の均衡を破る。9回裏に追いつかれ1―1の同点で延長戦に突入するも、10回表に木本の本塁打が試合を決定づけ勝利をつかんだ。
(明)髙須、松本直、大川―小島河
(慶)渡辺和、外丸―渡辺憩、吉開、森谷
【安】(明)8(慶)6
【本】(明)木本(10回)
【二】(明)光弘(3回)木本(7回)(慶)坪田(9回)◇犠打3 ◇併殺2 ◇残塁6 ◇盗塁0 ◇失策0
今試合の先発は髙須大雅投手(法3=静岡)。慶大打線を2安打に抑える圧巻の投球をみせ6回を無失点で切り抜ける。一方相手の先発の渡辺和大投手(慶大)も打たせて取る投球で明大打線を抑え込む。試合が動いたのは7回表。この回先頭の杉崎成内野手(総合4=東海大菅生)の左前安打で出塁すると、1死二塁の場面で木本に打順が回る。右中間へ見事な適時二塁打を放ち待望の先制点を挙げる。
1点リードのまま迎えた7回裏、髙須に代わってマウンドを託された松本直投手(情コミ2=鎌倉学園)は走者を背負いながらも気迫の投球でホームベースへの帰還を許さない。しかし9回裏に先頭打者に出塁されると、2死二塁の場面で痛恨の二塁打を浴び同点に追いつかれ、試合は延長戦に突入する。
10回表、先頭打者木本が慶大に行きかけた流れを引き戻した。高めに浮いた3球目を完璧に捉え、レフトスタンドへ大きなアーチを放った。この本塁打が試合を決定づけ、2―1で勝利を収め勝ち点を獲得した。
次戦は期間をおいて立大と対戦する。好調の立大投手陣を前にどのような野球を展開していくのか、楽しみだ。
[平良有梨奈]

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